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2007 年度 実績報告書

コンプライアンスシミュレーションシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18700159
研究機関熊本県立大学

研究代表者

金井 貴  熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (30313711)

キーワードコンプライアンス / 解集合モデル / 内部規程 / 解釈バイアス
研究概要

本年度は前年度の調査研究等を基に,コンプライアンスに関する知識を表現するためのフレームワークについて研究を行った.
はじめに,従業員等がセキュリティポリシー等の内部規程について,思い込みや不注意等のバイアス要因によりどのように解釈する可能性があるのかを発見するため,従業員等が持つ可能性がある信念モデルを表現するための知識表現フレームワークを提案した。内部規程の解釈モデルとして解集合モデルをべースとする知識表現を考案したことにより,内部規程の解釈にどのような多様性が生まれる可能性があるかについて分析することが可能となった.また従業員等の信念モデルとして解集合モデルを用いるだけでなく,解釈の信念バイアスを新たに知識として追加し,内部規程の解釈モデルをより実際の解釈バイアスへ近づけることで,より人間に近い内部規程の解釈の多様性を発見することができるフレームワークを構築できた。
次に,従業員等がセキュリティポリシーやコンプライアンス規程等の内部規程を,思い込みや不注意等のバイアス要因によりどのように解釈する可能性があるのかを自動的に発見する手法について研究を行った。この研究では,従業員等の信念モデルとして解集合モデルへ追加する解釈のバイアスに関し,解釈のバイアスを予め想定して知識として与えるのではなく,解釈バイアスを自動的に生成することにより内部規程の策定者や管理者等が思いつかなかった新たな解釈の可能性を発見する手法を考案した。本研究により,自動生成された解釈バイアスを新たに知識として追加することで内部規程の解釈モデルをより柔軟なものとし,想定外の解釈を発見する可能性を高め,かつ現実的な内部規程の解釈の多様性を発見することが可能になると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 解集合モデルを用いたセキュリティポリシー等の解釈発見手法2008

    • 著者名/発表者名
      金井 貴
    • 雑誌名

      アドミニストレーション 14巻

      ページ: 63-79

  • [学会発表] コンプライアンス知識の解釈多様性を実現する解釈知識の生成手法2008

    • 著者名/発表者名
      金井 貴
    • 学会等名
      情報処理学会 第70回 全国大会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2008-03-15

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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