• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

自由視点画像の生成のための、シーン構造に依存しない光線内挿法とその理論構築

研究課題

研究課題/領域番号 18700169
研究機関東京工業大学

研究代表者

久保田 彰  東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (70398949)

キーワード自由視点画像 / 多視点画像 / イメージベースドレンダリング / フィルタ / 画像復元 / 焦点ぼけ
研究概要

多視点カメラを円周に配置し,台数を増やすことによって,その円内の自由視点画像をより安定かつ高精度に生成できる手法を開発した,シーン構造が平面であると仮定し,それに基づいて既存の光線内挿を用いて自由視点画像の候補画像を生成するが,この処理を平面の奥行を変えながら行う.これにより生成した複数枚の候補画像を一つの3次元画像と見なし,それに適切な3次元フィルタを施すことによって,自由視点画像を生成する.本年度は,フィルタがシーン構造に依存しないこの3次元フィルタの理論的な導出を3次元周波数領域で行った.このフィルタが安定に機能するための条件として,カメラ台数とその配置が重要であることを明らかにした.さらに,2次元でも同様の効果を得ることのできる手法も開発した.多視点画像から直接所望の画像を生成するためのフィルタの導出も行った.両手法は,シミュレーションおよび実写画像による実験で評価し,おおむね良好な結果を得ることができた.実験では,一台のカメラを回転しながら多視点画像を取得する装置を作成した.
また,仮想的に焦点ぼけ効果を付与できる手法へと拡張することに成功した,これまでの手法では,カメラ台数が少ない場合やカメラの配置が疎な場合は,付与した焦点ぼけにゴースト状の劣化が生じるため,シーン構造が必要であったが,本手法では,わずかに残った周波数成分を適切に復元させることによって,構造に依存することなく,劣化を大幅に抑制することができることがわかった.既存の実写の多視点データに適用し,その有効性を示すことができた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 奥行推定を必要としない視点内挿手法とその安定性2007

    • 著者名/発表者名
      久保田彰, 児玉和也, 羽鳥好律
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 J90-D・4

      ページ: 1063-1072

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi