研究課題
本研究では、自身の現在の行動をキーとしながら、過去の行動記録を段階的に検索し、呈示する仕組みを検討している。具体的には、行動記録を一連の動作(イベント)に分解し、過去の行動シーケンスと現在の行動シーケンスを比較しながら、必要とされる行動記録を実時間で検索し、呈示することを試みる。映像データとしては、被験者の頭部に装着した超小型カメラからの映像を扱う。本年度の研究成果は以下の2点に集約される。1.現在のイベントシーケンスを利用した過去のイベントシーケンスの検索昨年度は、過去の映像記録をイベントシーケンスとして格納する仕組みを実現している。そこで、本年度は、現在の映像記録から、過去と同様の手法でイベントシーケンスを作成し、過去のイベントシーケンスとのマッチングを行うアルゴリズムを開発した。過去と現在のイベントシーケンスを比べると、同じような行動でありながら、イベントの欠落や軽微な順序変化などが認められる。そこで、それらを冗長に扱うためにDPマッチングをベースとしたマッチングアルゴリズムを開発・実装した。2.ライフログ映像以外への本手法の適用1で開発したアルゴリズムの有効性の検証を効率的に行うために、ライフログ映像以外の対象にも開発手法を適用してみた。具体的には以下の2つの事例について適用を試みた。・Web再検索を目的として、Webの探索行動の記録と検索・絵本遊びのリフレクションを目的として、絵本遊び履歴の記録と検索
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Proc. Of 12th International Conference on Human-Computer Interaction (HCI International 2007) (LNCS 4550)
ページ: 1153-1157
Proc. Of ED-MEDIA 2008
ページ: 3790-3794