| 研究概要 |
平成18年度に,RFIDタグとRFIDタグリーダを用いて市街地で位置計測実験を行い,被験者約200名分のデータを取得することができた.平成19年度は,得られたデータをもとに人流シミュレーションシステムで利用可能なデータへの加工,歩行者属性を用いた動線推定システムの設計および試作システムの実装を行った.また,離散的なデータからユーザモデルを構築するための手法の比較検討およびデータの分析を行った.人流計測実験データを用いた研究成果では,位置計測実験データ取得時の被験者ひとりひとりのデータを解析し,離散的な位置データから被験者の属性毎に動線を推定する手法を提案した.また,動線を推定・表示するための試作システムを実装した.推定動線の評価を行った結果,位置計測時の問題点および欠損データの取り扱いに関する問題点を明らかにすることができた.また,データ加工時の注意点および権定手法め改良すべき点を明らかにすることができた.ユーザモデル構築に関する研究成果では,自己組織花マップおよびベイジアンネットワークを用いて同一データの解析を行い,それぞれの手法におけるユーザモデル構築を試みた.その結果,解析に用いたデータめ特徴抽出,それぞれの手法に適したデータクレンジング,構築したユーザモデルの比較を行うことができた.上記のように,平成19年度の研究実施計画に沿って行動支援システムに必要なシステムの設計,試作システムの構築,システムに必要なデータめ加工,ユーザモデル構築手法の比較検討を行った結果,今後のシステム構築における問題点を明らかにし.ユーザモデル構築手法の比較検討を行うことができた.
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