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2007 年度 実績報告書

概念グラフ構造の抽出と視覚化によるコミュニケーション支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700214
研究機関大阪府立大学

研究代表者

野津 亮  大阪府立大学, 工学研究科, 助教 (40405345)

キーワード認知モデル / コミュニケーション支援 / ケア支援 / 認知的均衡 / マルチエージェント
研究概要

本研究において目標とするシステムは対話データや日記,ブログ等のテキストデータを自然言語処理し,個人にとって重要な概念構造を抽出する.そして,ネットワーク状に描かれる概念群における論理的矛盾や認知的不均衡を視覚的に提示するものである.主観的な情報を取り扱うために,ファジィクラスタリング等の技術を用いてその空間的な広がりや情報量を視覚的に表現する手法をいくつか提案している.
今年度はこのようなメディアに関して検討,設計し,プログラミングを行うと同時に,得られた知見を応用する-つの手法として,社会システムシミュレータとしてのマルチエージェントシステム研究も発展させた.既存のマルチエージェントシステムとの関連,相違について,マルチエージェントシステムを専門とする研究者と協力し,提案する概念構造を持つエージェント群をコンピュータ上でシミュレートした.その際にはコミュニケーションの形態や概念構造の密度といったパラメータなどが,エージェント集団がどの程度のストレス状況にあるかにどのように影響するのかについて調査した。これらの研究成果については国際会議であるSID2007にて発表した.
また,概念構造の生成過程を強化学習の視点からモデル化し,エージェント自身の試行錯誤とエージェント間のコミュニケーションが概念を形作る学習構造について研究を進めており,その一部については国際会議であるWCCI 2008にて発表予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Social Simulation based on Abstraction in a Cognitive System2007

    • 著者名/発表者名
      A.Notsu, H.Ichihashi, K.Honda and O.Katai
    • 雑誌名

      Proc.of The 6th Workshop on Social Intelligence Design SID2007

      ページ: 237-244

    • 査読あり
  • [学会発表] 戦略の情報量を考慮した繰り返し囚人のジレンマゲーム2007

    • 著者名/発表者名
      加藤 真矢, 野津 亮, 市橋 秀友, 本多 克宏
    • 学会等名
      平成19年電気学会電子・情報・システム部門大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20070904-05
  • [学会発表] 認知的経済性に基づいたエージェントベース社会シミュレーション2007

    • 著者名/発表者名
      山本 優, 野津 亮, 市橋 秀友, 本多 克宏
    • 学会等名
      第23回ファジィシステムシンポジウム
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20070829-31

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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