研究課題
【研究目的】本研究は、屋内における個人の行為・行動と興味・関心との関係のモデル化とその利用に関して、以下の3点を実現することである。1.カメラやRFIDなどのセンサー等を用いて、屋内における人の対象への行為や人の対象間の移動を観測する仕組みを考案し、システム化すること。2.個人ごとに対象に対する行為・行動と興味。関心との対応関係(以後、感性と呼ぶ)を統計的にモデル化し、その各個人の感性モデルをデータペース化すること。3.感性モデルを用いて、個人の興味や関心に適切な情報提供を行える仕組みを考案すること。【本年度の研究実績の概要】1.実験環境の整備:感性情報取得システムの開発本年度は、大学の実験室内に構築した模擬店舗に、個人のIDを識別するためのRFIDリーダ1つ、個人の物に対する行動を観測するカメラ2つ、個人に個人化した推薦情報を提示するディスプレイを1ユニットとしたスマートシェリフと、この模擬店舗内の環境を観測するカメラを設置し、ネットワークで接続したユビキタス環境を整備した。そしてこのユビキタス環境を利用して、個人の対象に関する興味や関心と対象への行為や対象間の行動の関係の情報(以後、感性情報)を取得する仕組み:感性情報取得システムを開発した。2.感性モデル作成のための実験の試行:感性情報取得システムの評価本年度は、この感性情報取得システムを大学の実験室内に構築した模擬店舗に適応し、被験者5人に対して商品を購買する過程における各個人の感性情報の取得実験を行った。この結果、感性情報取得システムは、各個人の感性情報を取得し、蓄積することができること実証した。3.感性のモデル化本年度は、実験により獲得した5人の感性情報から、各個人の感性のモデル化を、ラフ集合を用いて試みた。本年の結果からラフ集合は、感性のモデル化に有効であることを示す結果を得られた。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (4件)
Proceeding of 2006 IEEE Conference on Systems, Man, and Cybernetics, IEEE (CD-ROM)
ページ: #01107
Proceeding of 3rd International Conference on Artificial Intelligence in Engineering and Technology, iCAiET 2006. (CD-ROM)
ページ: 303-308
ページ: 313-316
電子情報通信学会 第18回データ工学ワークワョップ,DEWS2007 (CD-ROM)
ページ: M5-M7