研究概要 |
(1) 従来の不確実性下の意思決定理論は全ての結果を同時に考えていますが,一回限りの意思決定問題(One-shot decision problem)に必ずしも適用しません.これに対して,新しい意思決定フレームワークを提案しました。まず自然状態を選択肢ことで選び、この選択された自然状態を焦点自然状態と呼ぶ。次は各選択肢の焦点自然状態において、各選択肢がもたらす満足度に基づき、最適選択肢を決める。これによって、一回限りの意思決定問題を二段階意思決定方法を用いて、解決することができる。 (2) 可能性情報の下で、非か法性測度を用いて、新たな意思決定法則を提案しました。 (3) 区間確率により不確実性を分析する研究は最近注目されています。しかし,いまだに区間確率の同定法が提案されていません。区間回帰分析とAHPの考え方を用いて、区間確率の同定法を提案した。 (4) 自治体などの事業効率を評価するためにアメリカのA. Chames, W. W. Cooperらにより、データ包絡分析アプローチ(DEA)が提案された。しかし、従来のDEAモデルは外れ値に敏感であるという欠点があって、よく変動する入・出力及び不確実性を持つ評価対象には、従来の方法は必ずしも適用できない点がある。これに対して、評価値としての入・出力データに内在する曖昧さを可能性とみなし、新たな可能性効率評価アプローチ(Fuzzy DEA)を提案した。
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