研究概要 |
本研究における最大の成果は,「多目的最適化の枠組みを利用した多クラス識別器生成」の有用性を示したことである.具体的には,多クラスSVMに対する多目的最適化を用いたカーネルパラメータ最適化を行い評価基準の設定による識別性能への影響について調査を行い,複数の評価基準を併用する方法の優位性を示すことができた.一方,識別平面の明示化については残念ながら効果的な方法を実現できなかったものの,データ前処理による問題の容易化を実現する方法を考案し,低次元の問題に限定されているもののその有用性を示すことができた.
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