• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

単一神経細胞マイクロアレイによる大脳皮質GABAニューロンの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18700320
研究機関熊本大学

研究代表者

江角 重行  熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (90404334)

キーワードGABAニューロン / Single-cell microarray / 大脳皮質 / GAD67 / Single-cell / シングルセル
研究概要

我々のこれまでの研究で、GAD67-GFP knock-in mouse大脳新皮質脳室下帯のGFP陽性細胞では、GABA合成酵素(GAD67)と神経細胞マーカーのMAP2、Tuj1陽性の細胞の一部で、細胞増殖マーカーであるKi-67、リン酸化ピストンH3、BrdUが共存することがわかっていた。また、El8のGAD67-GFP knock-in mouse大脳新皮質脳室下帯のGFP陽性細胞を用いたシングルセルRT-PCR解析ではGAD67,Tuj1,MAP2,β-actinは全ての細胞で検出できたが、同時に1〜2/10の確立で、細胞増殖マーカーであるKi-67陽性の細胞も見つかっている。本研究でこれらの細胞の特性やその発現プロファイリングを詳細に解析するため、単一細胞マイクロアレイ法を開発した。本方法は市販のキットを組み合わせて解析を行うことができる非常に簡便な方法である。この方法を用いて、7個のGAD67-GFP knock-in mouse大脳新皮質脳室下帯のGFP陽性細胞で解析を行った。7個の細胞中、Ki-67陽性細胞は1個、別の細胞増殖マーカーであるPCNA陽性細胞は2個見つかった。DNA replicationに関わる遺伝子の発現を調べたところ、PCNA、Ki67二重陽性の細胞で多くの遺伝子が発現していたので、この細胞はDNA合成期にあったと考えられる。また、他の細胞も何らかのDNA replication関連遺伝子が発現しており、GO期にあってもまだ分裂能を秘めた細胞であった可能性が考えられる。これらの結果はGABAergic intermediate progenitorが脳室下帯に多く含まれていることを示唆している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Split single-cell RT-PCR analysis of Purkinje cell.2006

    • 著者名/発表者名
      Shigeyuki Esumi, Ryosuke Kaneko, Yoshimi Kawamura, Takeshi Yagi
    • 雑誌名

      Nature Protocols 1,(2143-2151) (2006) 1(4)

      ページ: 2143-2151

  • [雑誌論文] Allelic gene regulation of protocadherin-alpha and -gamma clusters involving both monoallelic and biallelic expression in single Purkinje cells.2006

    • 著者名/発表者名
      Kaneko R, Kato H, Kawamura Y, Esumi S, Hirayama T, Hirabayashi T, Yagi T
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry 281(41)

      ページ: 30551-30560

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi