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2007 年度 実績報告書

単一神経細胞マイクロアレイによる大脳皮質GABAニューロンの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18700320
研究機関熊本大学

研究代表者

江角 重行  熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教 (90404334)

キーワードGABAニューロン / Single-cell microarray / GAD67 / 大脳皮質 / シングルセル / Single-cell
研究概要

我々はタカラバイオ社のSuper Smart cDNA PCR synthesis kitとAffymetrix社のOne cycle RNA labeling kitを組み合わせて行うことができる単一細胞マイクロアレイ法を開発した。この方法の再現性、信頼度を確かめるために、E18-P0のGAD67-GFPノックインマウスの大脳皮質よりGFP陽性細胞をセルソーターにより分離して得た1μgのtotalRNAからOne cycle RNA labeling kitでマイクロアレイ解析を行なった場合と、このtotalRNAを10万倍希釈してから我々が確立した方法で増幅を行なった場合の結果を比較したところ、希釈して増幅した場合は、約56%の遺伝子をPresent callとして検出することができた。この方法を用いて、10個のE18-P0のGAD67-GFPノックインマウスの大脳皮質の脳室下帯のGAD67陽性細胞の単一シングルセルマイクロアレイ解析を行ったところ、細胞ごとに異なった発現プロファイリングを得ることができた。この解析した細胞のDNA replication関連遺伝子群を調べたところ、1個の細胞において、たくさんのDNA replication関連遺伝子の発現を検出することができた。この細胞はDNA合成期にあったと考えられる。また、他の細胞においても、DNA replication関連遺伝子の一部の発現が認められたことから、この細胞はGO期にあってもまだ分裂能を秘めた細胞であった可能性が考えられる。これらの結果はGABAergic intermediate progenitorが脳室下帯に多く含まれていることを示唆している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Method for single-cell microarray analysis and application to gene-expression profiling of GABAergic neuron progenitors.2008

    • 著者名/発表者名
      Esumi S, Wu SX, Yanagawa Y, Obata K, Sugimoto Y, Tamamaki N.
    • 雑誌名

      Neuroscience Research 60(4)

      ページ: 439-451

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The protocadherin-alpha family is involved in axonal coalescence of olfactory sensory neurons into glomeruli of the olfactory bulb in mouse.2008

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa S, Hamada S, Kumode Y, Esumi S, Katori S, Fukuda E, Uchiyama Y, Hirabayashi T, Mombaerts P, Yagi T.
    • 雑誌名

      Molecular Cellular Neuroscience Feb 13

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 分注RT-PCR法を用いた単一プルキンエ細胞における対立染色体での差次的遺伝子発現解析2008

    • 著者名/発表者名
      江角重行、金子涼輔、八木健
    • 雑誌名

      実験医学 25(9)

      ページ: 1359-1366

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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