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2007 年度 実績報告書

シンタキシン ノックアウトマウスを用いた行動的解析

研究課題

研究課題/領域番号 18700368
研究機関杏林大学

研究代表者

藤原 智徳  杏林大学, 医子部, 講師 (90255399)

キーワードSNARE蛋白質 / ノックアウトマウス / 行動解析 / シンタキシン
研究概要

本研究は、プレシナプスによる神経可塑性の調節機構が、脳の高次機能の制御にどのように関与するかについてノックアウトマウスを用いた解析により明らかにしようと試みているものである。
1)シンタキシン1Bのノックアウトマウス作成ノックアウトベクターを新たに作成しなおし、ES細胞のスクリーニングを行った。そこで得られたES細胞を使いキメラマウスの作成を試み、5匹のキメラマウスを得た。このキメラマウスとC57BL6マウスを掛け合わせ、シンタキシン1Bのヘテロ変異マウスの作成に成功した。現在、ホモ変異マウスが致死となるか確認している。また、C57BL6へ戻し交配を行い、このマウスの表現型を解析する準備を行っている。
2)シンタキシン1Aのノックアウトマウスの解析シンタキシン1Aのノックアウトマウスで行動異常が生じる理由について検討する目的で、ペプチド性の伝達物質の放出について解析した。その結果、このマウスでは視床下部からのCRH分泌が抑制されていることが明らかとなり、HPA-axisが障害されている可能性が示唆された。現在、この障害がノックアウトマウスでの行動異常に関与しているかについて検討している。また、このマウスで認められた5HT伝達の異常がこれらの障害と関連があるか検討している。
3) SNAP-25のノックアウトマウスを用いた解析シンタキシン1Aのノックアウトマウスで行動異常がプレシナプスの障害によるものかどうか検討するためにSNAP-25のノックアウトマウスの行動解析を行っている。これまでのところ、このマウスでシンタキシン1Aのノックアウトマウスの場合と比べ顕著な違いは見出されていない。現在、より詳細な解析を行っているところである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Imaging analysis reveals mechanistic differences between first- and se cond- phase insulin exocytosis.2007

    • 著者名/発表者名
      Ohara-Imaizumi M, Fujiwara T, et. al.
    • 雑誌名

      J Cell Biol. 177

      ページ: 695-705

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Enhancement of synaptic transmission and nociceptive behaviour in HPC-l/suntaxin 1A knockout mice following peripheral nerve injury.2007

    • 著者名/発表者名
      Takasusuki T, Fujiwara T, et. al.
    • 雑誌名

      Eur. J. Neurosci. 26

      ページ: 2179-87

    • 査読あり
  • [学会発表] Effects of 5-HT signaling on cultured hippocampal neurons of HPC-1 /syntaxinl A knock-out mouse2008

    • 著者名/発表者名
      T. Fujiwara, et. al.
    • 学会等名
      日本生理学会
    • 発表場所
      京王プラザ
    • 年月日
      2008-03-26
  • [学会発表] Deletion of HPC-1/syntaxinlA gene causes autistic behavior in mice2007

    • 著者名/発表者名
      T. Fujiwara, et. al.
    • 学会等名
      神経科学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-09-10

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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