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2007 年度 実績報告書

ケージド化合物を用いた神経細胞情報伝達システムのリアルタイム定量解析

研究課題

研究課題/領域番号 18700382
研究機関大阪大学

研究代表者

竹内 裕子  大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (10324823)

キーワード神経細胞 / 情報伝達 / 嗅細胞 / ケージド化合物 / ナノ / 電気生理学 / 実時間測定 / 光
研究概要

今年度の研究では、ナノスケール構造体の可視化・局所刺激を目的とした実験装置におけるキャリブレーションを測定し、レーザー光の特性を調査した。それを踏まえて、細胞に応用し、細胞の実時間記録を取得・解析を行った。レーザーコンフォーカル顕微鏡やパッチクランプ装置を組み合わせることで、実際に神経細胞に適用することが可能となった。神経細胞においては、生体内で起こる化学反応や物理応答の即時応答性を見ることができ、細胞内物質を光で制御する手法は非常に有効な手段であった。
このシステムを利用し、嗅細胞繊毛上に発現している情報変換チャネルの局在を調査した。モデル神経細胞として、酵素処理を行って単離した嗅細胞を用いた。単離嗅細胞にはホールセルパッチクランプ法を適用し、ケージド化合物を同時適用することで、局所レーザー光によるケージド乖離によって引き起こされる電流応答を記録することが可能であった。記録電極よりケージドcNMPを細胞内に導入した後、ボルテージクランプモード下で、UV光刺激を行った際に得られたcAMP電流を記録することによって微小な電流応答を答をリアルタイムで記録することができ、局所電流を測定することでシリアの電気生理学的な特性が明らかとなった。本年度は実際に生きたままの細胞における微小構造体を鮮明に見ることができ、同時に電気生理的記録を取得するシステムを用いて、細胞記録・解析を行い、繊毛上には一様に情報変換チャネルが発現していることをらかとなった。この結果は、The Journal of Neuroscienceに投稿、審査後、受理されて、2008年1月に掲載された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Distribution, amplification, and summation of cyclic nucleotide sensitivities within single olfactory sensory cilia.2008

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Takeuchi, Takashi Kurahashi
    • 雑誌名

      Journal of Neuroscience. 28

      ページ: 766-755

    • 査読あり
  • [学会発表] 嗅細胞シリアにおけるケージドカルシウムの光乖離2008

    • 著者名/発表者名
      竹内裕子
    • 学会等名
      日本生理学会
    • 発表場所
      生理学会大会(東京)
    • 年月日
      2008-03-26
  • [学会発表] Spatial Distribution of Transducion System with Nano-scale Resolution in Living Olfactory Cilia2007

    • 著者名/発表者名
      竹内裕子
    • 学会等名
      AchemS (The Association for Chemoreception Sciences)
    • 発表場所
      AchemS meeting (アメリカ・フロリダ)
    • 年月日
      2007-04-30
  • [備考]

    • URL

      http://saturn.bpe.es.osaka-u.ac.jp/kura_pub/kurahasi_x.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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