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2006 年度 実績報告書

EphA2/EphA4変異マウスを用いた腎嚢胞性疾患発症の分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18700395
研究機関金沢大学

研究代表者

成瀬 智恵  金沢大学, 学際科学実験センター, 助手 (30372486)

キーワードEphA2 / EphA4 / 腎臓形成 / 尿管芽形成
研究概要

これまでの研究により、私の作成したEphA2/EphA4ダブル変異マウスは、腎嚢胞性疾患を発症することが明らかになり、EphA-ephrinAが腎臓形成に重要な役割を担うことが示唆されたので、EphA2/EphA4ダブル変異マウスを用いて、EphA-ephrinAが腎臓形成時の細胞分化や増殖を制御する分子メカニズムを調べた。当初、異常が明らかになるのは胎生16.5日目と考えられたが、さらに詳細に検討することにより、ダブル変異マウスでは胎生11.5日目より尿管芽の形成異常が起きていることがわかった。さらに、尿管芽の形成が開始される胎生10.5日から11.0日において既に、尿管芽細胞の増殖に必須であるRet-GDNFシグナルの下流に位置するWnt11の活性化が異所的に起こっており、そのことが胎生11.5日以降の尿管芽の形成異常の原因であることを明らかにした。EphA2およびリガンドのephrinA1-5のmRNAの発現を調べたところ、胎生10.5日において、EphA2は尿管芽の出芽する僅かに前方から後方にかけて発現していた。また、ephrinA1-5まで存在するephrinAリガンドの全てが尿管芽と周辺の間絨織細胞に発現していることがわかった。
さらに、慶応義塾大学・免疫学微生物学教室の松尾先生の研究によって、in vitroで破骨細胞の機能にEphA2/EphA4が関与することがわかっていたため、松尾先生との共同研究によりin vivoでの破骨細胞の機能を調べたところ、EphA2変異マウスにおいても骨密度が上昇していることがわかった。EphA4変異マウス、EphA2/EphA4ダブル変異マウスについても現在解析中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Development of immunoglobulin A nephropathy-like disease in β-1,4-galactosyltransferase-I deficient mice2007

    • 著者名/発表者名
      Nishie, T., et al.
    • 雑誌名

      Am.J.Pathol. 170

      ページ: 447-459

  • [図書] IgA Nephropathy Today : Contrib. Nephrol.2006

    • 著者名/発表者名
      Nishie, T., et al.
    • 出版者
      Karger, Basel (In press)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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