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2006 年度 実績報告書

術前予測治療のための波長6.0μmにおける生体組織の動的吸収係数の評価

研究課題

研究課題/領域番号 18700446
研究機関光産業創成大学院大学

研究代表者

部谷 学  光産業創成大学院大学, 光産業創成研究科, 准教授 (40324818)

キーワード波長60μm / 低侵襲度レーザー治療器 / 吸収係数 / 動的(照射中の)吸収係数 / 温度・圧力依存性 / データベース
研究概要

本研究の最終目的は,波長6.0μm光を用いた,侵襲度の低いレーザー治療器の実用化である.生体組織を切除する場合,その切除量は吸収係数μ_aによって決定される.切除量を術前に予想する場合,レーザー照射中の吸収係数を定量的に測定する必要がある.
18年度は,吸収特性計測システムの設計・構築を実施し,生体組織の擬似サンプルである水の動的吸収特性を得ることに成功した。具体的には,以下の通りである.
(1)吸収特性計測システムの設計・構築:非接触で広帯域の吸収特性を計測するため,ラマン分光器を用いた分子振動由来の計測システムの設計を行った.生体組織由来の多数のラマンシフトが計測できるよう,観測波長範囲の広帯域化を実現するよう設計した(具体的には,レーザー光源,フィルター類,分光器の仕様を選定).ラマン分光は可視域で実施するため,簡便に一括で吸収特性を計測できる.当初予定していた,光反射法でも計測可能であるが,計測が単一波長に制限されてしまう.
(2)水の動的吸収特性の取得:生体組織の擬似サンプルである水の動的吸収特性を得ることに成功した.特に,3300cm^<-1>,1600cm^<-1>近傍のラマンシフトピークが温度に影響を受けることを明らかにした.
19年度は次の手順にしたがって,生体組織の動的吸収係数のデータベース化を試みる.
温度・圧力の時間分解計測,水の吸収特性の温度・圧力依存性計測
生体組織(硬組織,軟組織など)の吸収特性の温度・圧力依存性計測,データベース化

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Observation of dynamic absorption properties of wet gelatin around λ = 6.05μm using a mid-infrared free electron laser2007

    • 著者名/発表者名
      M.Heya, Y.Iwamoto, Y.Hashishin, K.Yoshikawa, H.Horiike
    • 雑誌名

      J.J.Appl.Phys 46

      ページ: 1208

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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