• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

キセノン光線の星状神経節近傍照射が自律神経機能及び立位保持能力に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 18700452
研究機関弘前大学

研究代表者

吉田 英樹  弘前大学, 医学部, 助手 (20400145)

キーワードキセノン光線 / 星状神経節 / 自律神経 / 立位保持能力 / 皮膚温 / 重心動揺
研究概要

1.目的
本研究では、近年、薬剤注射による星状神経節ブロックに代わり利用される機会が増えているキセノン光線の星状神経節近傍照射が、自律神経機能及び立位保持能力に及ぼす影響を検討することを目的とした。
2.対象と方法
本研究への参加に同意の得られた健常者30名(男15名、女15名、年齢23.4±3.6歳)を対象として、温度を一定(25℃)に保った室内で安静仰臥位の対象者の両側星状神経節近傍にキセノン光線を10分間照射した。キセノン光線照射中は、1分ごとに両側上下肢末梢皮膚温と心拍数を測定し、キセノン光線照射終了直後に静止立位保持時の重心動揺(総軌跡長、単位時間当たり軌跡長、外周面積、矩形面積)を開眼、閉眼の2条件で測定した。また、両側星状神経節近傍にキセノン光線を照射しない場合の10分間安静仰臥位での両側上下肢末梢皮膚温及び心拍数と、10分間安静仰臥位直後の静止立位保持時の重心動揺についてもキセノン光線照射の場合と同様の方法で測定し、キセノン光線照射の有無による各測定項目の比較を行った。
3.結果と考察
両側上肢末梢皮膚温及び心拍数については、両側星状神経節近傍へのキセノン光線照射の有無に関わりなく明らかな変化は認められなかったが、両側下肢末梢皮膚温については、両側星状神経節近傍へのキセノン光線照射中にのみ有意な低下が認められた。一方、安静立位保持時の重心動揺については、閉眼条件では、両側星状神経節近傍へのキセノン光線照射の有無による明らかな変化は認められなかったが、開眼条件では、両側星状神経節近傍へのキセノン光線照射直後において総軌跡長及び単位時間当たり軌跡長に有意な増加が認められた。以上の結果は、キセノン光線の星状神経節近傍照射が、自律神経機能及び立位保持能力に影響を与える可能性を示唆している。今後、さらに詳細な検討を進める予定である。

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi