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2006 年度 実績報告書

呼吸リハビリテーションにおける上気道局所免疫能モニタリングは有用か?

研究課題

研究課題/領域番号 18700460
研究機関広島大学

研究代表者

関川 清一  広島大学, 大学院保健学研究科, 講師 (30363055)

キーワード呼吸リハビリテーション / 運動 / 免疫
研究概要

慢性呼吸器疾患の日常生活における気道局所免疫能を検討する基礎的データを収集する目的で以下のとおり実施した。
1)症状安定期めCOPD患者を対象に運動負荷強度の違いが唾液分泌型免疫グロブリンA (sIgA)レベルに与える影響について検討レた。運動負荷はシャトルウォーキングテスト(SWT)を実施し、最大歩行速度の40%および80%に相当する運動強度を算出し、20分間のトレッドミル歩行をそれぞれ実施した。各運動負荷の実施前後に唾液採取を行い、酵素標識免疫測定法を用いて、sIgA濃度を解析し、sIgA分泌速度を算出した。その結果、sIgA分泌運度が40%運動負荷後に低下することが明らかとなり、健常者と異なり低強度運動負荷であっても運動負荷後に一過性に上気道局所免疫機能が低下することが示唆された。しかし、40%運動負荷後に唾液中sIgA分踏速度が増加する例や80%運動負荷後にsIgA分泌速度が低下せず上昇する対象が存在したことから、運動負荷におけるsIgAの変動が一様でない可能性も示唆された。
2)呼吸器疾患を有していなし高齢者の3ケ月間の、日常生活におけるsIgAの変動を解析Lた。その結果、期間中、上気道感染症を認めた対象者において発症時にsIgA分泌速度が低下していたが、個人間や個人内の変動が明らかとなった。
このようなデータ結果を踏まえ最終年度となる来年度は、呼吸器疾患における日常生活における上気道局所免疫能の変動特性、運動の影響について検討し、唾液中sIgAモニタリングが呼吸リハビリテーション・ケアに有用かどうか、さらに検討を進めたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] COPD患者における-過性運動負荷強度の違いが唾液中免疫グロブリンAに及ぼす影響2006

    • 著者名/発表者名
      對東俊介
    • 雑誌名

      日本呼吸管理学会誌 16・1

      ページ: 139

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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