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2007 年度 実績報告書

超音波法による神経筋コンパートメントのリハビリテーション評価法開発の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700463
研究機関札幌医科大学

研究代表者

谷口 圭吾  札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (90381277)

キーワードリハビリテーション / 運動療法学 / 評価学 / 神経筋コンパートメント / 超音波法
研究概要

ヒトの生体内における骨格筋の形態・機能を観察可能な超音波法の開発は,画期的なリハビリテーション評価法の構築および効果的な治療の提供に寄与する。この超音波評価法の構築過程において,得られる超音波画像の妥当な解釈に必要な基礎研究を単一筋内部の機能分担化の解明に繋がると予測される神経筋コンパートメントの観点から実施した。本研究では,浅腓骨神経の分岐様式および筋形状特性から解剖学的に同定されたヒト腓骨筋内の神経筋コンパートメントの形状特性を生体において超音波Bモード法により定量した。携帯型超音波画像診断装置および画像解析処理ソフトを用いた筋の形状因子の定量化に先立ち,超音波測定の信頼性を検証した。測定項目は,筋機能に深く関わる形状特性のうち筋横断面積,筋厚,羽状角,筋束長の4項目を採用した。その結果,検者内信頼性は極めて高い再現生を示し,検者問信頼性は概ね良好であることを確認した。また,腓骨筋の筋形状因子計測では身体的特徴のうち特に下腿長で計測値を標準化する必要があることが認められた。解剖学的に同定した4つの神経筋コンパートメント(anterior superficial,posterior superficial,anterior deep and posterior deep portions)のなかで腓骨筋遠位の停止腱から続く腱膜によって分離される筋内の浅部および深部コンパートメントが超音波画像で明瞭に撮像・分析可能であった。さらに,筋内深層コンパートメントにおける筋厚,羽状角は浅層コンパートメントに比して有意に大きいことが明らかとなった。本研究で示された結果は,ヒト生体の神経筋コンパートメントにおける超音波画像評価方法の構築に寄与するとともに単一筋内の機能局在の解明を行ううえで有用な基盤情報を提供すると考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 超音波画像診断装置による長腓骨筋々厚の計測2007

    • 著者名/発表者名
      谷口 圭吾
    • 雑誌名

      北海道理学療法 24

      ページ: 81-84

    • 査読あり
  • [学会発表] 腓腹筋の筋厚、羽状角、筋東長に及ぼす他動的足関節背屈の影響2007

    • 著者名/発表者名
      谷口 圭吾
    • 学会等名
      第12回理学療法の医学的基礎研究会学術集会
    • 発表場所
      新潟県新潟市
    • 年月日
      2007-05-26

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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