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2006 年度 実績報告書

路面凹凸のない視覚障害者用横断歩道誘導帯の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700475
研究機関横浜国立大学

研究代表者

太田 篤史  横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助手 (30343172)

キーワードユニバーサルデザイン / 視覚障害者 / 横断歩道 / 誘導帯 / エスコートライン / エスコートゾーン
研究概要

本研究では、足の裏や白杖で感じる路面の材質感の違いで横断方向を認識することができる視覚障害者用横断歩道誘導帯の開発を行う。この誘導帯は、アスファルト路面を切削しそこにアスファルトとは異なる質感の素材を流し込むため、従来の視覚障害者用誘導ブロックのように路面に凹凸が生じず、非利用者とって障害とならない。具体的な研究内容は、(1)アスファルトとの弾性・衝撃吸収性、白杖で触った際の音質変化の対比が大きい(2)磨耗に強く経年変化が小さい(3)滑らない、の3点を念頭に置いた上で、骨材の選定および配合、バインダの種類、誘導帯の厚み、施工方法を検討することである。
数種のサンプルおよび過去の研究結果による検討をもとに、下記の仕様の誘導帯が現状で考えうる中で最も優れていると判断された。
I.誘導帯骨材はゴムチップ+ウレタン系バインダ
II.誘導帯の周囲にスラグ+エポキシ系バインダ
III.誘導帯の下地にスラグ+エポキシ系バインダ、下地の硬化前に誘導帯を敷設
ホイールトラッキング試験から、Iにより通常アスファルト以上の耐摩耗性が確保できる事が明らかとなった。しかしながら、誘導帯周囲のアスファルトが逆に磨耗してしまう問題が生じた為、IIにより周囲のアスファルトを保護する事を試みた。またIIIにより、誘導帯の反り返り、アスファルトからの剥離を回避する事を試みた。
上記誘導帯を、大学構内の車道部に実施工し、評価を行った。弾性・衝撃吸収性は共にアスファルトとの対比が大きく、経時変化も少ない。視覚障害者数名に実際に利用してもらった所、道路横断に十分に役に立つとの評価を得た。施工後、5ヶ月時点で一部を除き目立った破損等も生じていない。
以後、引き続き上記誘導帯の長期間にわたる観察、耐久性に対しての改善、改善車椅子利用者による評価などを行っていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] フラット型視覚障害者用横断歩道誘導帯の開発研究 弾性素材を用いた横断歩道誘導帯の有効性の検証2006

    • 著者名/発表者名
      太田篤史
    • 雑誌名

      日本建築学会大会技術講演集 E-1

      ページ: 843-844

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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