研究概要 |
平成20年度は, 研究期間内で開発した感圧導電編物による体圧システムについて結果をまとめ, 外部への成果発表を行った。 本システムは感圧導電性編物センサマット, 信号処理ユニット, インターフェースにより構成される。センサマット(編物)上の圧力計測部(感圧部)の四方に電極を縫い付け, 圧力による感圧部の電位変化を取得するものである。センサマットの開発・製作は編物開発元である黒田商事と共同で行い, 糸の素材, 番手, 編み方などについて検討した。さらにこれを踏まえて製作した体圧分布計測マットにより, 数週間に渡って就寝時の体動の検知が可能であることを確認した。また, 市販のFSA等の体圧分布システムと比較して、就寝者の生理計測が従来の装置に比べて負荷無く行えることを実証した。 以上の結果を踏まえ、一昨年度, 論文として, 感圧導電性編物による装着型デバイスの研究成果を日本機械学会誌C編Vol.73No.726に、さらに昨年度, Proc. of The 36th Textile Research Symposium at Mt.Fuji, 2007等で発表した。本年度は最終年度であり、外部公開として、11. に挙げるシンポ等で発表を行い、結果の公表を行った。
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