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2006 年度 実績報告書

マット運動における「後転とび」の学習法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18700493
研究機関筑波大学

研究代表者

金谷 麻理子  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (00284927)

キーワード器械運動 / マット運動 / 後転とび / 段階的学習法 / 直接幇助 / 補助的ドリル / 運動感覚能力 / 感覚の逆転
研究概要

本年度は、まず、マット運動における「後転とび」の新しい学習法にもとづく学習段階を設定した。次に、この学習段階を用いて、学習者が「後転とび」を「できない」段階から「できるようになる」ことを目指した学習実験を行った。この場合、日常的にスポーツ活動を行っていない大学生、日常的にスポーツ活動を行っている(体育を専門としない)大学生、体育を専門とする(体操競技を専門としない)大学生の異なった特性を持つ学習者を対象にして、その学習過程の特徴ならびに問題点について検討した。その結果、「後転とび」を成功させるためには、「重心の後方移動」、「跳躍」、「後方回転」、「着手」、「着地」のそれぞれの要素が必要であり、さらに、これらの要素を個別にではなく、ある程度のまとまりとして身につけることが不可欠であるということが明らかになった。また、その個別の要素をまとまった一つの動作として習得する過程では、一方の動作を強調すると他方の動作ができなくなる、あるいはそれまでできていた動作すべてができなくなってしまうといった状況も見られた。そのため、本研究で用いた学習段階にさらに細かいステップバイステップを加える、もしくは補助的なドリルを付け加える必要があると考えられる。(これらの研究成果については、次年度に関連学会での口頭発表および論文投稿を予定している。)同時に、本年度は、初心者から日本代表レベルにいたるまでのジュニア、高校生、大学生、社会人(男・女)の異なった特性を持つ体操競技選手を対象に、ゆか運動における「後転とび」の運動形態に関する構造分析を行い、本研究のテーマである学習法の開発の基礎資料とした。
次年度は、学習段階をさらに修正し、改善した学習法を用いた学習実験を行っていく。この場合、「後転とび」を学校体育の教材として取り扱う場合を想定して、比較的低年齢の学習者を対象とした実験を行う予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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