• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

冒険教育プログラムの質的研究-生涯発達に及ぼす心理的プロセスの検討-

研究課題

研究課題/領域番号 18700499
研究機関愛媛女子短期大学

研究代表者

伊原 久美子  愛媛女子短期大学, 保育学科, 講師 (40387965)

キーワード野外教育 / 冒険教育プログラム / 質的研究 / 自己効力感 / 体験プロセス
研究概要

【研究目的】
本研究は冒険教育プログラム参加者の心理的プロセスモデルを作成するために、特に自己効力感に焦点をあて事例検討をおこなった。質的アプローチの中でも手続きが体系化されているグラウンデッド・セオリー・アプローチを用い、"自己効力感が向上した参加者はどのような体験をしているのか? "というリサーチ・クエスチョンのもと、体験プロセスモデルの生成を通して参加者の心理的変化を明らかにすることを目的とした。
【研究方法】
2週間の冒険教育プログラムに参加した9名の中学生を対象とした。データは自己効力感尺度と、参加者の内省記録と筆者の観察によるフイールドノーツをデータとして収集した。自己効力感尺度の得点をもとに、プログラム前後の変化量が大きい3名と小さい2名の計5名を事例研究の対象とした。分析は質的コード化の技法を参考に分析を行った。
【研究結果】
自己効力感が向上した参加者には次の7つの特徴が見られた。成功体験を導くプロセスにはグループに対しての主体的な関わり、リーダーシップの発揮、新たな技術の習得、責任感の強い取り組み、また自分自身に対する反省的な見方からの行動変容の5つの特徴が見られた。そして豊富な成功体験があることとプログラム後における体験の意味付けが自己の内面に向けられていることである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 冒険教育プログラムにおける中学生の自己効力感の変容要因の探索-質的研究方法を用いたプロセスモデルの検討から-2009

    • 著者名/発表者名
      伊原久美子、飯田稔、木谷尚史、佐藤知行
    • 雑誌名

      野外教育研究 第12巻第2号(校正中)

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi