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2007 年度 実績報告書

障害者スポーツ指導者養成講習会参加者の活用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700508
研究機関金沢大学

研究代表者

奥田 睦子  金沢大学, 経済学部, 准教授 (90320895)

キーワード障害者スポーツ / 総合型地域スポーツクラブ / 指導者 / 養成講習会
研究概要

地域における障害者へのスポーツ指導者の育成を目的とした、初級障害者スポーツ指導者養成講習会の参加者(以下、講習会参加者と表記)が、講習会終了後に総合型地域スポーツクラブ(以下、クラブと表記)で指導できる可能性が現状でどのぐらいあるのかを明かにするとともに、そこで明かになった現状を踏まえ、より積極的に活用されるためには、講習会およびクラブはどのように対応していけばよいのかを考察することを目的として研究を行った。研究方法としては、養成講習会参加者の現状を把握するため、平成18年度および平成19年度の石川県初級障害者スポーツ指導者養成講習会参加者を対象に質問紙によるアンケート調査を実施し、また、すでに障害者の参加しているクラブに、障害者を対象とする指導者に求めることや障害者を受け入れることで生じている課題等についてヒアリング調査を行った。次の結果を得た。福祉系の職場の有職者は、受講によって身につけた知識や技術は地域で活かしたいというよりはむしろ仕事上で活かしたいと考えおり、学生は、障害者のスポーツのフィールドの全体像が十分にイメージできないせいか、どのような場面に活かしていきたいのかというビジョン自体が持てない傾向があることがわかった。また、受講者全体に共通することとして、講習を受け知識が深まることでさらに勉強していく必要があることを感じ、そのことが指導に対する不安感につながっていく可能性があることが考察された。障害者を受け入れているクラブは非常に少なく、課題等を一般化することはできないが、採算性割れの問題と安全性の確保等の課題が出された。これらの現状を踏まえると、講習内容については現場実習を入れることが必要であり、障害者の参加するクラブについては、複数指導者体制を確立するために、クラブの自助努力による受益者負担の原則ではなく、助成金等が入るしくみが必要であるとの結論を得た。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 総合型地域スポーツクラブへの障がい者の参加システム構築のための調査研究-障がい者の参加状況と受け入れ体制の構築に向けたクラブの課題-2007

    • 著者名/発表者名
      奥田睦子
    • 雑誌名

      金沢大学経済学会論集 42

      ページ: 157-185

  • [学会発表] ドイツにおける総合型地域スポーツクラブへの障害者の参加システムの検討2008

    • 著者名/発表者名
      奥田睦子
    • 学会等名
      日本スポーツ社会学会
    • 発表場所
      中京大学
    • 年月日
      2008-03-18
  • [学会発表] 統合型地域スポーツクラブへの障がい者の参加システムの検討-特別支援学校の課外活動の特徴に着目して-2007

    • 著者名/発表者名
      奥田睦子
    • 学会等名
      日本アダプテッドスポーツ学会
    • 発表場所
      別府大学
    • 年月日
      2007-11-25
  • [学会発表] 総合型地域スポーツクラブへの障害者の参加システムの構築に向けた視角に関する一考察2007

    • 著者名/発表者名
      奥田睦子
    • 学会等名
      西日本スポーツ社会学学会
    • 発表場所
      福山平成大学
    • 年月日
      2007-08-21
  • [図書] 北陸地域経済学 (奥田担当分:第9章 北陸のコミュニティ・スポーツ)2007

    • 著者名/発表者名
      奥田睦子
    • 総ページ数
      235-264
    • 出版者
      日本経済評論社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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