研究概要 |
2006年度においては,過去の研究文献をもとに,網羅的な項目構成による健康生活習慣管理の調査用紙を作成した.調査項目は,各行動ができているかどうかを質問する形式とした.また,2006年度においては,多くの調査項目による実施協力を得やすいと考えられる大学生に調査を実施し,他学年における調査精選の基礎材料とした.大学生の健康生活習慣に関するデータを収集し,500名以上のデータを得た.得られたデータと,これまでに報告されている他学年におけるデータとを比較分析し,現在の大学生の健康生活管理能力実態および問題点を報告した.また,予定している小学高学年,中学,高校でのデータ収集にあたっては,大学生に比べ,コンパクトな調査様式が必要と考えられる.そこで,前述の通り2006年度に大学生より得たデータの項目分析結果をもとに項目の精選,および選択肢の改善を終え,新しい調査用紙作成を終えた.調査は2007年度前半に行う予定である. さらに2006年度においては,タイおよびミャンマーの児童生徒を対象に健康生活習慣調査を実施および依頼した.調査は3月に概ね終了しているため,今後データ入力を完了し,詳細な分析を実施する予定である.また,タイでは,本科学研究採択以前までに実施してきたものを継続し,現地小中学校において,HQC手法による生活習慣改善行動の実践および,それに伴うデータを得た.得られたデータを分析し,成果出現の確認を完了した.同国における調査および実践は2007年度においても継続する.
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