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2007 年度 実績報告書

高齢者の下肢筋力向上を意図した全身持久性運動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700560
研究機関順天堂大学

研究代表者

綾部 誠也  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教 (80407238)

キーワード身体活動 / 高齢者 / 下肢筋力 / 中等度身体活動 / 歩数計 / 加速度計
研究概要

我々は,平成18年度において,中等度身体活動の延長が下肢筋力の確保向上に有効であること示唆する結果を横断的研究から得た.そこで,平成19年度は,中等度身体活動の延長策に関する縦断的調査を行った.
研究対象は,30名の中高齢者であった.被験者は,無作為に,加速度計付歩数計(NL・1000)を装着する実験群,もしくは,歩数計を装着する対照群に分けられた.1週間の観察期間ののち,3週間にわたり,中高強度群は中高強度身体活動を毎目30分以上行うこと,歩数群は毎日10000歩以上歩くことを指示された.その結果,1日当たりの歩数は,両群ともに有意に増加し,交互作用(群×時間)が認められなかった.一方,中等度身体活動の時間は,実験群のみが有意な延長が認められた.中等度身体活動のMETsも,実験群のみが有意に増加し,交互作用を認めた.また,身体活動の強度ごとの構成にも,実験群についてのみ有意な変化が認められ,低強度時間の割合の低下および中等度時間の割合の増加が認められた.これらの結果から,本法で用いた加速度計付歩数計の装着は,中等度身体活動の延長を支援しうると考えられた.従って,平成18年度に得られた研究成果と合わせれば,本研究で用いた,加速度計付歩数計の装着には,中等度身体活動を延長し,下肢筋力向上をも期待できると考えられる.
平成20年度は,平成19年度に開発した中等度身体活動延長策が下肢筋力向上に対する影響を明らかにするための縦断的調査を行う見込みである.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Target step goals for the secondary prevention of cardiovascular disease2008

    • 著者名/発表者名
      Ayabe, M, et. al.
    • 雑誌名

      Circ J 71

      ページ: 299-303

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 4秒ごとの加速度計反応を用いた中等度身体活動の継続時間と頻度の評価2007

    • 著者名/発表者名
      綾部誠也, ら
    • 雑誌名

      肥満研究 13

      ページ: 197-200

    • 査読あり
  • [学会発表] Increasing physical activity levels in chronic disease populations2007

    • 著者名/発表者名
      Makoto, Ayabe
    • 学会等名
      54th American College of Sports Medicine Annual Meeting
    • 発表場所
      米国,Nashville
    • 年月日
      2007-05-31

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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