• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

仙台型染めの研究-常盤紺型、仙台浴衣、仙台手拭い-

研究課題

研究課題/領域番号 18700576
研究機関東北生活文化大学

研究代表者

川又 勝子  東北生活文化大学, 家政学部, 講師 (50347910)

キーワード生活文化 / 工芸染色 / 型染 / デジタル化処理
研究概要

明治20年代からおよそ昭和20年代までに仙台地方で生産された染物である常盤紺形染と常盤紺形以降生産された浴衣・手拭の型紙文様の収集とデジタルデータ化、電子修復を行っている。
平成19年度は、これまでにデジタルデータ化していた公的機関(仙台市博物館)所蔵の常盤紺形型紙464枚に、今回新たにデジタルデータ化した常盤紺形染見本4反、馬の腹掛3点を加えて、文様名の特定を行い、データの整理・分類・電子保存、さらに、文様の破損箇所については電子的修復を行い、「仙台型染資料集II」(161頁、掲載資料数550枚)を作成した。
一方、浴衣・手拭い型紙については注染用型紙141枚と型紙図案10枚について文様のデジタル化を行った。注染用型紙は大型であるため、詳細な画像を電子的に保存することが困難であるが、本年度はA3判まで読み取り可能なネットワークスキャナを用いてスキャングを行うことで効率的な電子保存を行うことができた。
今回デジタルデータ化した型紙のうち、破損・欠損箇所のあるものは46.6%であったが、現段階では大きな破損がみられない型紙でも、脆化しつつあるものが多く見られた。また、8割以上を占める型紙が浴衣染色に用いられた型紙であり、今年度調査対象とした型入れ箱には手拭い用の型紙はほとんど見られなかった。型紙文様は、花鳥風月をモチーフとした物が多く見られ、さらに、複数種類の文様同士の組み合わせよりも、大柄な単一種類の文様をデザインしたものが多く、全体の55%であった。特に、花を中心とした植物文様が多く見られたことから、女性用浴衣が仙台地方でも多数染色されていたことが推測できた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 仙台地方の型染め-仙台浴衣と仙台手拭いについて-2008

    • 著者名/発表者名
      川又勝子、佐々木栄一
    • 雑誌名

      東北生活文化大学東北生活文化大学短期大学部紀要 38

      ページ: 13-17

  • [学会発表] 型紙のデジタル化処理 その10 -仙台浴衣と仙台手拭いについて-2007

    • 著者名/発表者名
      川又勝子、佐々木栄一
    • 学会等名
      日本家政学会東北・北海道支部 第52回研究発表会
    • 発表場所
      東北生活文化大学
    • 年月日
      2007-09-07
  • [学会発表] 型紙のデジタル化処理 その9 -仙台浴衣と仙台手拭いについて-2007

    • 著者名/発表者名
      川又勝子、佐々木栄一
    • 学会等名
      日本家政学会第59回大会
    • 発表場所
      長良川国際会議場
    • 年月日
      2007-05-12
  • [図書] 仙台型紙資料集II 仙台市博物館所蔵常盤紺型編2008

    • 著者名/発表者名
      川又勝子、佐々木栄一
    • 総ページ数
      161

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi