本研究の目的は、世界の家政学の動向に対応した「人材育成」を担い、かつ、家政学の本質を「社会べ発信」する方法(場所や機会の提供)を模索し、わが国における家政学領域の発展へ貢献することである。 平成20年度に実施した主な研究・実践内容は以下のとおりである。 1) 国際家政学会のYPN(Young Professionals Networkによるワークショプ(於 : スイス。ドイツのセングプロフェッショナルのグループが企画運営。10カ国から約40名が参加)へ参加。世界の若い世代の家政学者のニーズを知り、家政学を次世代へつなぐために、世界レベルで若い世代を育てることの大切さを実感した。 2) 国際家政学会(スイス、ルツェルン)にて、今までの研究成果を発表することで、他国の家政学者の関心を知り、本研究の展可能性を確認した。 3) 国際交流プログラムを支援するとともに人材育成と社会への発信の役割を果たすプラットホームのさらなる開発を行った。 4) 家政学とICTを活用した国際交流プログラムの実施(事例(1)「シンガポールの中学生と日本の大学生による国際交流授業」TV会議、事例(2)「シンガポールの中学生、日本の高校生・大学生(サポーターとして)による国際交流プログラム〜プラットホームの活用事例〜」グループワークによる課題解決型学習、掲示板の活用、パワーポイント作成、TV会議)を行い、その課題と発展可能性を考察した。 5) 名古屋女子大学においで質の高い家庭科教員養成のためのプログラム開発として、国際交流プログラムを視野にいれた授業を行った。 6) シンガポールのNanvang Girls' High Schoolにて参加した生徒と会い、ICT活用教育を支える最新設備を見学し、研究協力者Ohg Chiew Inn氏と今後の研究について検討した。 7) 報告書を完成、印刷した。
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