日本では親教育の対象は成人であるが、カナダでは小学校で乳児親子とふれあう実体験をしている。本研究では家庭科教育の一環で、自己肯定感とライフデザインする力を育むことを目的として実践し、副効果として人生のなかで就学期や育児期は短いことが認識された。 またいわゆる親教育においては、親のニーズは知識よりも、親同士のつながりを育むサポートであった。ゆえに、親が受身になる支援ではなく、「つながり」「協働」を意識した子育て支援への価値観の転換を堅実に実践していくことが、今後の日本における子育て支援のソフト面を充実させ、子育て支援全般の基盤を構築するために肝要だといえる。
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