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2007 年度 実績報告書

YファミリーDNAポリメラーゼ活性に影響する食品・天然物由来の抗変異原物質の検索

研究課題

研究課題/領域番号 18700620
研究機関東京医療保健大学

研究代表者

清水 雅富  東京医療保健大学, 医療保健学部, 助手 (90389841)

キーワードYファミリーDNAポリメラーゼ / DNA合成阻害 / 食品 / 天然物 / 酵母 / 癌 / 抗変異原物質 / 突然変異
研究概要

出芽酵母Saccharomyces cerevisiae (S.cerevisiae)のテスター用に改良された株S.cerevisiae B7を用い、突然変異に対する影響を、天然物及び食品中からの抽出物72種類について検討したところ、影響は見られなかった。しかし、単離精製したヒト由来YファミリーDNAポリメラーゼ(DNA pol η,DNA pol κ)と、比較対照としてヒト由来のXファミリーDNAポリメラーゼであるDNA po1 βを用いたDNA合成実験(in vitro)では、天然物及び食品中からの抽出物72種類中、下記に記す8種類で、DNAポリメラーゼ活性を阻害する効果が見られた。変形菌マメホコリの成分であるLycogarbin AはDNA pol βの活性を阻害し、プロポリスの成分の類縁化合物であるGeranyl caffateは3種類すべてのDNA polの活性を阻害した。また、プロポリスの成分の類縁化合物であるFarnesyl caffate、ニンギョウタケの成分のGrifolin、(-)-Daurichromenic acid、アオロウジの成分のアオロウジNeogrifolinは、2種類のYファミリーDNAポリメラーゼ(DNA po1 η,DNA pol κ)の活性を阻害し、生薬セリ科ビャクシのメタノールエキス化学成分のIsoimperatorin、Heraclenolは、DNA pol ηの活性のみを特異的に阻害した。
このことから、Farnesyl caffate、Grifolin、(-)-Daurichromenic acid、Isoimperatorin、Heraclenolは、YファミリーDNAポリメラーゼ活性を特異的に阻害する効果を持っている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The effect of resveratrol on mutagenesis induced by azidoglycerol in Saccharomyces cerevisiae 7B2008

    • 著者名/発表者名
      Masatomi Shimizu
    • 雑誌名

      東京保健医療大学紀要 3(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Efficient and Erroneous Incorporation of Oxidized DNA Precursors by Human DNA Polymerase eta.2007

    • 著者名/発表者名
      Masatomi Shimizu
    • 雑誌名

      Biochemistry 46

      ページ: 5515-5522

    • 査読あり
  • [学会発表] 出芽酵母を用いた遺伝子突然変異を指標とした発がん抑制物質スクリーニング法の検討2007

    • 著者名/発表者名
      清水 雅富
    • 学会等名
      第61回日本栄養食糧学会
    • 発表場所
      京都府(国立京都国際会館)
    • 年月日
      2007-05-20

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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