平成20年度は、当初の研究計画に基づいて、実施した食習慣調査および生活習慣調査についてのデータベースを作成し、結果の整理を行った。 1) 調査の実施できた者は、小学校児童314名(男子153名、女子161名)、中学校生徒230名(男子126名、女子104名)であった(回収率 : 小学校68.0%、中学校93.1%)。 2) 対象者の特徴 : 日比式による肥満度判定を行った結果、男女ともに「やせすぎ」「やせぎみ」のものが1〜2割、「肥満」「太りぎみ」のものが約2割であった。学年が上がるにつれて、「やせ」のものが増加していた。 3) 栄養素等摂取量 : 中学生のエネルギー摂取量は、男女とも食事摂取基準とほぼ同程度であった。小学生のエネルギー摂取量は、低学年ではエネルギー過剰傾向がみられたが、中学年、高学年については、ほぼ基準と同程度であった。 4)食品群別摂取量 : 小・中学生ともに、野菜類、果物、いも類の摂取量が少なく、牛乳、乳製品、砂糖、菓子類、油脂の摂取量が多い傾向がみられた。 5)栄養比率 : 小・中学生ともに脂質エネルギー比が高い傾向であったが、特に小学1〜3年生と中学生の女子が30%以上の高値であった。 6)生活習慣に関するアンケート : 朝食を「毎日食べる」小学生が約9割、中学生が8割であった。「今の体重をどう思うか」という項目では、「やせたい」という者が女子に多く、高学年になるにつれて高くなる傾向を示した。 食育のための資料として報告書冊子を作成し、今後活用する予定である。
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