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2008 年度 実績報告書

伝統主食栄養源、全粒小麦とリグナンの生活習慣病予防効果に関する基礎的・臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700624
研究機関(財)生産開発科学研究所

研究代表者

相良 未木  財団法人生産開発科学研究所, 予防栄養医学研究室, 研究員 (00333287)

キーワードリグナン / 植物性エストロゲン / 生活習慣病
研究概要

リグナンは全粒小麦、アマニなどに含まれ、大豆イソフラボンと同様植物性エストロゲンである。大豆イソフラボンは肥満を予防する働きや、血圧やコレステロールの上昇を抑え心筋梗塞の原因となる動脈硬化を予防する働き、ホルモン過剰が引き金となる前立腺がん、乳がんを予防する働き、骨粗紫症を予防する働きなどがあると考えられ、循環器疾患はじめ生活習慣痛の予防に非常に効果がある。しかしリグナンはイソフラボンほど研究が進んでいないのが現状である。そこで、リグナンにイソフラボン同様の効果があるかを検討するのが本研究の目的であり、初年度には肥満、高血圧、高脂血症、高血糖症のモデル動物SHR/NDmcrc-cp(cp/cp)を用いた実験により、リグナンを豊富に含む小麦アリューロンの摂取は、大豆摂取と比較し、高血圧や高脂血症のリスクの軽減により大きな効果があることを証明した。そこで本年度は、(1)最終年度に予定しているヒトでの介入研究の実施計画立案のために、文献により先行研究の事例を集め、最適な対象者、試験食品、試験期間、必要なリグナン摂取量等を検討した。(2)介入研究用試験食品とプラセボ食品の提供を複数の関連企業に打診し、その可能性を探った。その結果試料の提供を受けられる目途がついた。(3)文献により高速液体クロマトグラフィーによる尿中リグナンの分析が可能であることがわかったため、分析体制確立のためさらに詳細な情報を文献により収集するとともに必要な実験装置を準備し、試験的に分析を行っている。これまでにスタンダードの測定方法を確立し、尿中リグナンの検出も可能であることがわかった。これらの事項はいずれも介入研究実施のために重要かつ必要不可欠な準備である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Effect of Dietary Wheat Aleurone on Blood Glucose and its Mechanisms in Obese Spontaneously Hypertensive Ratts(SHR/Ndmcrop(cp'cp))Preliminary Report on Comparison asoy diet2007

    • 著者名/発表者名
      Miki Sagara
    • 雑誌名

      Climical and Experimental Phamacology and Physiology 34

      ページ: S37-S39

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2025-01-23  

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