ロボットコンテストをはじめとする、いわゆるものづくり教育は、学習者の創造力を育成するのに効果的といわれている。しかし、創造力の評価は指導者の主観によることが多い。本研究では、創造力の一部である、物理現象を捉える能力に注目して、評価方法の確立を目指した。学習者の創造の過程を考察した結果、2種類の物理現象を捉える能力を測るテストを作った。そのテストを用いた実験の結果、ロボットコンテストを行うことにより学習者の物理現象を捉える能力が有意に上昇すること、学習者の作業量と物理現象を捉える能力の上昇にはある程度の関係があることが明らかになった。
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