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2008 年度 実績報告書

小中学生の「科学の目」育成のための博物館による草の根地学教育の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700639
研究機関神奈川県立生命の星・地球博物館

研究代表者

石浜 佐栄子  神奈川県立生命の星・地球博物館, 企画情報部, 学芸員 (60416047)

キーワード地学教育 / 博物館 / 小中学生 / 実体験 / 博学連携
研究概要

実物資料の実際に触れることができ,学芸員という専門の研究者を抱えている博物館は,子どもたちの「学ぶ力」「考える力」「生きる力」を育むのに理想的な場であるといえる.しかし実際の博物館を見渡してみると,博物館を最も有効に活用して学ぶことができるはずの小学校高学年〜中学生の利用率は低いと言わざるを得ない.地域の小学校高学年〜中学生が休日に積極的に参加できるような草の根科学教育を実施し,科学教育の裾野を広げることが重要である.本研究は,博物館の利点や生かした草の根地学教育のケーススタディを実践するとともに,研究を進める中で得られた手法や成果を学校等に向けて広く発信することにより,博物館による科学教育の更なる可能性を実証することを目的としている.
平成20年度は,以下のようなケーススタディを実施した.体験を通して「科学の目」を養うため,ペットボトルやカラーサンドを使った堆積実験や,砂の性質を利用したおもちゃ作りを,講座やイベント等の場を利用して,子どもたち一人一人に体験させた.校外学習や講座等の場を通して,実際に小中学生に野外および室内でじっくり地層を観察させるとともに,平成18年度に製作した堆積実験水路による実験を組み合わせたプログラムを実施して,地層とはどういうのもなのかを考えさせ,総合的な「科学の目」を養うための草の根地学教育のケーススタディを実施した.また,実物資料やデジタル資料の収集,及び博物館における展示を行い,ケーススタディを進めるうえで得られた手法,画像や映像などの素材を取りまとめた.なお,これらのプログラムや素材の作成にあたっては,教員研修の場を通して学校教育現場からのフィードバックを得ながら作業を進め,また得られた手法や成果は学校等に向けて発信した.これにより,博学連携の一つの事例を示し,博物館による科学教育の更なる可能性について実証することがでできた.

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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