研究概要 |
従来のアノテーションシステムは,Webページを特定のサイズで固定的に表示し。そのサイズの上に誘明のレイヤを設けてアノテーション情報を記載する方法をとっている。この場合,表示サイズを変えるとアノテーションがずれて意味をなさなくなるという問題がある。 本研究は,アノテーション情報を固定的なサイズの中のイメージとしてとらえるのではなく,教材中のどの段落内のどの文字の位置かという情報として記録し,教材が更新された場合は,更新後の教材について改めて書き込み位置の段落と段落内文字を類推して,更新後の教材に追随することを目指す。 (1)処理方式とユーザインターフェースの検討 平成18年度に検討した書き込みの種類とその書き込みを行う位置をユーザがどのように指定してサーバに体えるか,その方式と具体的な実現方法を検討し,実際にプログラムを作成し実現した。 学生が画上に表示し学習しているe-Learning教材にアノテーションを行う際に,位置を指定するためのユーザインターフエースには様々な実現方法があるが,それぞれ特性と制約が異なり,実際の実現方法の簡便さと適用可能なユーザ環境の自由度の大きさ,将来の拡張性などの観点から検討を行った.この検討結果に基づいて,アノテーションシステム運用サーバ上で実際にシステムを開発し,運用を行った。 (2)利用環境によるシステムの検証 (1)で開発したシステムが,様々なユーザ・Webブラウザの環境で利用可能であるかどうかを確認するために,検証用PC(Windows,Linux,MacOS)を用いて,それぞれの環境下での動作を検証した。
|