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2006 年度 実績報告書

呼吸取得による伝統舞踊学習システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700660
研究機関金沢工業大学

研究代表者

小坂 崇之  金沢工業大学, 基礎教育部, 助手 (10367451)

キーワードコンテンツ・アーカイブ / バーチャルリアリティ / ユーザインタフェース / 情報工学 / 教育工学
研究概要

我々は、無形文化財の継承、学習を目的とした「伝統舞踊学習システム」を提案している。身体動作の記録手法としてモーションキヤプチャを用いて基本動作に分割する手法が開発されているが、分割手法として大きく以下の2つに分類される。
・目視による分割手法、
・加速度の変化をもとに分割点を求める手法
目視による分割手法では、経験と時間が必要になる。また、加速度の変換による分割手法では、絶えず動き続けている動作については対応することができない。
我々は椅子から立ち上がる時には息を吸いながら立ち上がり、椅子に座るときには息を吐いている。空を見上げるときには息を吸い、下を見下ろすときには息を吐いている。このように我々が意識していないが、無意識のうちに呼吸と動作は一体となって行われている。基本動作の分割に従来のような手法を用いるのではなく、呼吸を用いることで基本動作に分割できるのではないかと考えた。
今年度は、呼吸データを取得できる呼吸センサの開発を行った。呼吸センサには熱式のエアフロセンサを用いた。エアフロセンサでは風量を計測することは可能であるが、方向性(吸う/吐く)を取得することはできない。そこで温度センサを併用して用いることで呼吸の方向性を取得することを可能とした。エアフロセンは白金線に一定の電流を流し、触れた空気によって発熱した白金線がどれだけ冷やされたかを吸入空気量に変換する性質を持っている。その性質上、呼吸取得する度にセンサ周りの温度が上昇し計測から数分で呼吸データを正しく取得することが困難になるという実験結果になった。センサ周りの冷却をどのようにするか課題が残る。また、作成した呼吸センサを用い環境風を三次元計測できる風覚カメラを作成し、没入型三次元風覚ディスプレイ内で環境風を再生させるシステムの開発も行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 没入型三次元風覚ディスプレイの開発と評価2007

    • 著者名/発表者名
      小坂崇之, 宮下芳明, 服部進実
    • 雑誌名

      インタラクション2007 論文集 IPSJ Symposium Series

      ページ: 105-112

  • [雑誌論文] 全方位型Wind Surround System2006

    • 著者名/発表者名
      小坂崇之, 服部進実
    • 雑誌名

      情報処理学会 EC2006 EC2006

      ページ: 83-84

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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