研究課題
本研究の目的は、ユビキタスコンピューティング環境での特に映像を中心としたマルチメディアを用いた学習支援環境のフレームワークをデザインし、実際にシステムを開発して実証的に評価を行うことである。具体的には、m-VCML(mobile Video-based Correction Markup Language)を用いた映像添削によるマルチメディア学習支援システムをPDAあるいは携帯電話といったモバイル端末上で構築して、実証的な学習を行うことを通して、その有効性を検証することである。本年度は以下の内容について研究開発した。(1)授業や自習など、学習者の置かれた状況に応じてネットワークで必要な端末と連携を取って学習を行えるようにする分散コンピューティング環境での利用モデルを考察・提案した。(2)今後の展開としても重要となる、LMS等他の学習システムやUPnP対応機器との連携を行えるようにシステムの再設計を行った。(3)分散コンピューティング環境において、学習に利用するデジタル家電など、他の機器と学習者の端末との連携を行う技術を調査し、UPnPを利用することとした。仕様書確認や実機での動作を行いながら調査を進め、連携のためのモデルを作成した。(4)プロトタイプを評価するモデルを考察し、評価で利用できるよう開発を進めた。(5)映像添削を本システムに適用するための拡張を考察し、UPnPを用いた環境下で利用できるような機能についてプロトタイプを開発しながら定義を進めている。(6)評価モデルに関連して必要となる情報配信システムの普及促進に努めた。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)
メディア教育研究 第4巻,第2号
ページ: 23-28
Proc. of Supplementary Proceedings: Workshop/Doctoral Student Consortium, ICCE2007 Vol.1
ページ: 61-63
http://act.nime.ac.jp/activedb/program/researcherhp.php?disp_user_id=81