研究概要 |
1.地質学史料の分析・検討を行った: (a)本研究の概要を科学技術社会論学会第5回年次研究大会にて発表し,聞き取り調査での質問項目などの妥当性や調査対象者の検討を行った. (b)第一次聞き取り調査を行うべき対象者を絞り込み調査協力依頼を行った.協力依頼を送付先は次の10件である:今井良子氏,北川芳男氏,伊東敬祐氏,橋本光男氏,沓掛俊夫氏,在田一則氏,諏訪兼位氏,大森昌衛氏,猪俣道也氏,八木健三氏 (c)対象者への質問項目を決定した.具体的には,質問の要素を,社会的責任について,科学と社会のつながりについて,地質学という学問分野についての三つに大きく区分して各氏の考えを語ってもらうこととして,各区分毎に2い3の質問項目を設けた.以上を,全ての聞き取り調査で共通して尋ねることとした. 2.以上を踏まえ,聞き取り調査に応じた対象者への聞き取り調査を下記の通り実施した(4件): 1.伊東敬祐氏(2007年2月26日,於公立はこだて未来大学東京サテライト) 2.大森昌衛氏(2007年3月5日,於大森氏自宅) 3.在田一則氏(20O7年3月9日,於北海道大学総合博物館) 4.諏訪兼位氏(2007年3月12日,於金沢エクセルホテル東京) 3.得られた聞き取り記録の分析を行っている.過去に行った聞き取り調査の記録(上記4氏の内,伊東氏・大森氏は過去の調査においても聞き取りを行っている)も含めて分析を行っている.震災予防への関わりといった地質学/地球科学特有の事情を踏まえた社会的責任についての考え方など,興味深い知見が得られつつある.
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