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2006 年度 実績報告書

北陸地方東部の逆断層帯における単位断層変位量の算出に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700686
研究機関立正大学

研究代表者

中村 洋介  立正大学, 地球環境科学部, 助手 (80386515)

キーワード北陸地方 / 活断層 / 単位変位量 / 平均変位速度 / 地震の再来間隔
研究概要

本研究は,地震の再開間隔の算出が困難であるとされる火山灰稀産地域のB級活断層を対象として,変位基準となる河成段丘面の詳細編年に基づく活断層の活動性評価ならびに単位変位量の算出を行い,これらと巨大地震再来間隔・活断層のセグメンテーションなどとの関係について考察しようとするものである.本研究ではボーリング掘削調査によって最新の地震の時期や地震時1回にあたりの変位量を求めることに調査の最大の力点を注いでいる.平成18年度は,森本-富樫断層帯において断層を挟んでの沖積段丘面の掘削調査を行つた.平成18年10月ならびに11月に石川県金沢市東森本地区においてのボーリング掘削調査を行った.ボーリング掘削には立正大学地球環境科学部所有のパーカッション採土器(エンジン油圧式簡易ボーリングマシン)を用いて,深度6〜7mのボーリングコアを数本採取した.ボーリングコアの詳細な観察の結果,空中写真判読によって断層が想定されている地点を境にして数千年前に堆積したと考えられる地層が1.5m程度上下方向に変位していることが判明した.現在はボーリングコア中に含まれる炭化物の^<14>C年代の測定を行うべく準備中であるが,地層の堆積年代の測定によって森本一富樫断層における最新の地震の時期が判明し,すでに得られている河成段丘面の形成時期ならびに累積上下変位量のデータと合わせることによって,地震の再来間隔の算出も精度よくおこなえるものと考えられる.平成19年度は森本-富樫断層におけるボーリングコアの年代の測定ならびに富山平野西縁の呉羽山断層においても同町の掘削調査を行って,、北陸地方東部の逆断層帯における単位断層変位量ならびの地震の再来間隔の算出に関わるデータを蓄積していく予定である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 2004年新潟県中越地震の変動地形学的解釈2007

    • 著者名/発表者名
      中村洋介
    • 雑誌名

      地球環境研究 8

      ページ: 71-75

  • [雑誌論文] 火山灰稀産地域における,ほぼ同一時代に形成された河成段丘面の分布形態に関する研究~北陸地方東部の河成段丘群を事例として~2007

    • 著者名/発表者名
      中村洋介
    • 雑誌名

      軽石学雑誌 15

      ページ: 49-65

  • [雑誌論文] 北陸地方東部における河成段丘面の編年と対比2006

    • 著者名/発表者名
      中村洋介, 岡田篤正
    • 雑誌名

      地域研究 46-2

      ページ: 7-21

  • [雑誌論文] 河成段丘面の変形から見た北陸地方東部の活断層の第四紀後期における活動性と地震の再来間隔2006

    • 著者名/発表者名
      中村洋介
    • 雑誌名

      地球環境研究 7

      ページ: 17-30

  • [雑誌論文] 森本-富樫断層における平均上下変位速度分布2006

    • 著者名/発表者名
      中村洋介, 宮谷淳史, 岡田篤正
    • 雑誌名

      活断層研究 26

      ページ: 151-162

  • [雑誌論文] 被覆土壌掘削に基づく宮宿断層の活動性評価2006

    • 著者名/発表者名
      中村洋介, 瀬戸真之, 島津 弘
    • 雑誌名

      月刊地球号外 54

      ページ: 136-142

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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