• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

縄文時代における生業の領域とその階層構造の定量的分析手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700688
研究機関中部大学

研究代表者

渡部 展也  中部大学, 人文学部, 准教授 (10365497)

キーワード地理情報システム(GIS) / 考古学 / 環境適応 / 領域
研究概要

20年度は、19年度に行った自然言語処理と縄文用語シソーラスを利用した発掘報告書からの縄文時代関連用語の抽出・集計の改良と、これまでに開発した個々の同質的領域のクラスター化手法の統合を行った。自然言語処理に基づく手法により、発掘報告書からデータマイニング的に属性情報を抽出したうえで、報告書間の類似度を計算した(生業的同質性を示す)。これにより得られた属性情報からみた遺跡の同質性と、空間的近接性を組み合わせた尺度をもとにクラスター分析を行うことで、より複合的な観点から同質的領域の広がりを示すことが可能となった。
具体的には愛知県を中心とした東海地方について本手法を適用し、空間的近接性と生業同質性に基づいた遺跡の類型化とグルーピングを行い、自然環境的同質性との比較検討もふまえて手法の評価を行なった。これらの分析結果を相互に比較したところ、地形的な特徴と対応する地域的な偏りや、同じ地形内でも遺跡(発掘報告書)の特徴に応じたグルーピングの違いが認められるなど、妥当性のある結果が得られた。このように、本手法によって得られる結果が地域性を検討するうえでの支援情報としての有用性が認められた一方で、デジタル化された遺跡情報の不足などもあり、十分な評価検証にまで至らなかったことは否めない。これらの各手法の精度(特に生業的同質性)の向上と、より多くのケーススタディに基づく詳細な評価・検証の実施が課題として残された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 電子化された発掘調査報告書の統合的分析手法の検討と開発2008

    • 著者名/発表者名
      渡部展也
    • 学会等名
      第13回遺跡GIS研究会
    • 発表場所
      奈良文化財研究所
    • 年月日
      2008-11-21

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi