東アジアにおける酸性・酸化性物質の乾性沈着推計手法の開発

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18710027
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 環境影響評価・環境政策
• 研究機関: 明星大学
• 研究代表者: 松田 和秀 明星大学, 理工学部, 准教授 (50409520)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: 大気圏影響評価 / 東アジアの酸性雨 / 乾性沈着 / 沈着速度

研究概要

東アジアにおける酸性雨の影響評価に資するために、当該地域における酸性・酸化性物質の乾性沈着を精度よく推計できる手法を開発した。開発にあたっては、日本、中国、タイにおいて個別に実施されてきたフィールド観測に基づく沈着速度研究の結果を集約し、沈着速度のパラメタリゼーションを東アジアに適したものに更新した。更新したパラメタリゼーションを用いて、国内の遠隔地域における乾性沈着を推計し評価を行った。

研究成果

• [雑誌論文] 東アジアにおける乾性沈着モニタリング手法の開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松田和秀
  • 雑誌名: 大気環境学会誌 44 ページ: 1-4
  • 査読あり
• [雑誌論文] 大気中硫黄および窒素化合物の乾性沈着推計-沈着速度推計法の更新 (2008)
  • 著者名/発表者名: 松田和秀
  • 雑誌名: 大気環境学会誌 43 ページ: 332-339
  • 査読あり
• [雑誌論文] 欧州における大気由来の窒素負荷研究の動向 (2008)
  • 著者名/発表者名: 林健太郎、松田和秀
  • 雑誌名: 日本土壌肥料科学雑誌 79 ページ: 122-124
• [雑誌論文] 東アジアにおける乾性沈着フィールド研究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 松田和秀、高橋章、林健太郎、反町篤行
  • 雑誌名: 大気環境学会誌 42 ページ: 261-270
  • 査読あり
• [雑誌論文] 米国における乾性沈着モニタリングの現状 (2006)
  • 著者名/発表者名: 松田和秀、高橋章
  • 雑誌名: エアロゾル研究 21 ページ: 369-371
• [雑誌論文] Deposition velocity of O3 and SO2 in the dry and wet season above a tropical forest in northern Thailand (2006)
  • 著者名/発表者名: K. Matsuda, I. Watanabe, V. Wingpud, P. Theramongkol, T. Ohizumi
  • 雑誌名: Atmos. Environ. 40 ページ: 7557-7564
  • 査読あり
• [学会発表] 改艮型沈着速度推計法による硫黄および窒素化合物の乾性沈着推計 (2008)
  • 著者名/発表者名: 松田和秀ら
  • 学会等名: 第49回大気環境学会年会
  • 発表場所: 金沢大学
  • 年月日: 20080900
• [学会発表] 東アジアにおける硫黄および窒素の乾性沈着フィールド研究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 松田和秀ら
  • 学会等名: 第48回大気環境学会年会
  • 発表場所: 岡山理科大学
  • 年月日: 20070900
• [学会発表] A review of field studies on sulfur and nitrogen dry deposition in East Asia (2007)
  • 著者名/発表者名: K. Matsuda et al.
  • 学会等名: The 10th International Confbrence on Atmospheric Sciences and Apphcations to Air Quality
  • 発表場所: Hong kong
  • 年月日: 20070500
• [学会発表] タイ北部熱帯林におけるオゾンおよび二酸化硫黄の沈着速度 (2006)
  • 著者名/発表者名: 松田和秀ら
  • 学会等名: 第23回エアロゾル科学・技術討論会
  • 発表場所: 福岡大学
  • 年月日: 20060800
• [備考] 大気沈着研究会等の情報をホームページで公開
  • URL: http://www.hino.meisei-u.ac.jp/es/matsuda/index.html