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2006 年度 実績報告書

観光地発展・衰退メカニズムの解明と日本型観光発展モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18710032
研究機関岩手大学

研究代表者

柴崎 茂光  岩手大学, 農学部, 助教授 (90345190)

キーワード地域発展 / サステナブル・ツーリズム / エコツーリズム / グリーンツーリズム / 白神山地 / 由布院 / 豊後高田 / 安心院
研究概要

平成18年度は、稀有な自然資源が存在する観光地としてまず白神山地を訪問し、利用・管理の体系について林野庁・環境省・秋田県庁・西目屋村などから情報を収集した。その結果、屋久島とは対照的に世界遺産地域に入り辛い白神山地では、遺産登録後の環境劣化は屋久島ほど確認されていないことが明らかになった。ただし、エコツアーの利用が急増するなど、過剰利用問題の潜在可能性は否定できない。この他に、これまで研究してきた屋久島については、日本観光研究学会(金沢大学)において島民意識調査の結果を口頭発表した。その結果、住民は遺産登録後に観光客やガイドの増加を認識していた一方で、島全体の環境が悪化していることを憂慮し、それに対して住民参加型の管理のあり方を欲していることが明らかになった。十和田八幡平国立公園の八幡平地区をフィールド調査した。白神山地の世界遺産などの外部要因も一因となり、観光客は大幅に増加していない実態が明らかになった。
また、文化資源を活用した観光地としては、大分県豊後高田市における昭和の町づくりや、旧安心院町における農泊民宿型のグリーンツーリズム、由布院温泉における景観に配慮した温泉地づくりのあり方を把握した。その結果、いずれの地域においても、どのような観光地を形成するかといった理念づくりに数年以上の時間を費やしていたことも明らかになった。この際、リーダーが引っ張るトップダウン型(安心院、由布院)だけでなく、興味ある住民が意見を交換し合うボトムアップ型(豊後高田)も存在することがわかった。
この他に、観光学における観光地発展・衰退に関する文献も収集した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 世界遺産登録に対する住民の意向について-鹿児島県屋久島を事例として-2006

    • 著者名/発表者名
      柴崎茂光, 柘植隆宏, 土屋俊幸, 永田信
    • 雑誌名

      日本観光学会全国大会論文集 21

      ページ: 141-144

  • [図書] 森林と木材を活かす事典 -地球環境と経済の両立のための情報集大成-(担当した箇所は、「共生と対流をもたらす工コツーリズム」)2007

    • 著者名/発表者名
      柴崎茂光
    • 総ページ数
      141-144
    • 出版者
      産業調査会

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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