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2006 年度 実績報告書

風景としての音環境のマネジメント手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18710040
研究機関山梨県立大学

研究代表者

箕浦 一哉  山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (10331563)

キーワード環境政策 / 音環境 / 地域環境管理 / サウンドスケープ / 住民意識
研究概要

本研究は,音環境を「風景」と捉え,音環境の経験の歴史性・地域性に注目して,良好な音環境を保全するためのマネジメント手法について考察しようとするものである。具体的には,事例調査結果に基づき,地域住民が音環境について述べる言説を分析することで,音環境の経験の地域性の表れ方について検討をおこなう。
平成18年度は,京都市の伝統的織物産業地域における既往の調査結果を用い,産業音に対する地域住民の感性や社会規範について考察を進めた。この地域では,産業音は騒音であるとともに地域を象徴する存在となっている。このような音環境の物理的・社会的経験を通して,地域住民の問には,産業音のある音環境を受容する社会規範が形成されている。これらのことを,環境社会学におけるコモンズ論と関連づけ,音環境の共有のありようと正当性の形成過程について分析した。
また,山梨県南巨摩郡内を事例地として,中山間地における音環境意識に関する調査を開始した。平成18年度は,次年度以降の調査の準備として予備的な聞き取り調査と調査に協力していただく地元NPOとの協議をおこない,今後の調査方法について検討した。また,中山間地における音環境に関する先行研究や関連文献から,中山間地の音環境の地域特性について検討した。
このほかに,音環境の住民間での共有のあり方,音環境の公共性・正当性について,理論的な考察をおこなうために,ランドスケープ研究環境社会学等の関連分野の文献の調査を進めた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Soundscape as a commons : How do we share sound environment?2006

    • 著者名/発表者名
      Kazuya Minoura
    • 雑誌名

      The West Meets the East in Acoustic Ecology (Proceedings of World Forum for Acoustic Ecology 2006)

      ページ: 357-362

  • [図書] コモンズをささえるしくみ : レジティマシーの環境社会学2006

    • 著者名/発表者名
      宮内泰介編
    • 総ページ数
      254
    • 出版者
      新曜社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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