研究課題
若手研究(B)
沈香は、東南アジアの熱帯雨林特有の林産物であり、長年にわたり交易の対象となってきた。本研究は、沈香の交易をめぐる社会関係に注目して、交易にかかわる人間集団間の持続的関係性について考察したものである。沈香の採集民であるプナン人と仲買人である農耕民との間には、タムと呼ばれる物々交換の市がもたれていた。タムを通じて、互いの知識や情報を交換、交流することによって、それぞれの生業や生活戦略を「進化」させてきたとみることができる。
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環境社会学研究(千葉大学教育学部社会学研究室編) 14
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