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2006 年度 実績報告書

医薬品の排水処理過程における消長の解明と医薬品を対象とした高度処理法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18710068
研究機関大阪産業大学

研究代表者

谷口 省吾  大阪産業大学, 新産業研究開発センター, 研究員 (40425054)

キーワード医薬品 / 下水処理 / 活性汚泥 / 固液分配 / 高度処理 / 合成抗菌剤 / LC / MS / MS / 高速溶媒抽出
研究概要

本研究では、下水処理過程における医薬品の挙動について明らかにするために排水中医薬品の測定方法の確立と活性汚泥処理法における医薬品の挙動について研究を行った。
測定の対象とした医薬品は、Indomethacin, Diclofenac, Naproxen, Ibuprofen, Fenoprofen, Ketprofen, Phenacetin, lsopropylantipyrine, Gemfibrozil, Clofibric acid(Clofibrateの代謝物)、Penobarbital, Carbamazepine, Methozsalen, Phenytoin, Triclocarban, Triclosan, Clarithromycin, Elythromycin, Levofloxacinの19種類である。測定はLC/MS/MSを用いてESIイオンソースによる一斉分析を行なった。
活性汚泥混合溶液中の医薬品の測定については遠心分離により汚泥相と水相を分離し別々に抽出し測定を行なった。水相からの抽出は固相抽出によって行い、メタノールで溶出して測定資料とした。汚泥からの抽出は超音波抽出法と高速溶媒抽出法で比較を行なった結果、高速溶媒抽出法が抽出率が高い。
活性汚泥混合溶液中の医薬品の挙動については、室内実験で検討を行なったところ、活性汚泥に吸着されにくい物質が多い。分解については、Ibuprofenは72時間でほとんど消失したが、その他の医薬品は活性汚泥混合溶液中に残存していた。
高度処理については電気分解法について検討を行い10種類の医薬品を対象として実験を行なった結果、7種類の医薬品の完全分解が可能であった。分解が困難であったのはlbuprofen, Ketprofen, Clofibric acidであった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 高強度光触媒繊維とオゾンによる微量有害有機物の分解2007

    • 著者名/発表者名
      島田侑幸ら
    • 雑誌名

      第41回日本水環境学会年会講演集

      ページ: 163

  • [雑誌論文] 導電性多孔質セラミックス電極を用いた医薬品の電気分解に関する基礎的研究2007

    • 著者名/発表者名
      河崎大輔ら
    • 雑誌名

      第41回日本水環境学会年会講演集

      ページ: 426

  • [雑誌論文] 溶質分離機能を有する電極による排水中医薬品の電気分解処理2007

    • 著者名/発表者名
      谷口省吾ら
    • 雑誌名

      土木学会第62回年次学術講演会 (投稿済み)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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