研究課題
本研究では、派遣人材のスキルを考慮したうえで要員計画を検討でき、さらに付加価値活動も抽出可能な活動基準原価計算(ABC: Activity-Based Costing)の手法を取り入れることによりコスト分析も検討可能な、活動基準原価計算手法を応用したスキル対応型人材派遣要員計画スケジューラを開発すべく、以下の4つについて順次研究した。1)高速処理アルゴリズムの開発平成18年度の研究では、大規模な混合品種ラインの設計やe-businessにおける取引計画の策定などに数多くの有効性を示している"個体分裂アルゴリズム"を要員計画へ適用する試みを実施した。それは、近畿大学の天田三郎教授によって考案された最適割当問題用高速アルゴリズムで、無性生殖をモデルとする進化論的アルゴリズムに分類されうるものである。2)スキル対応に向けたアルゴリズムの改良平成19年度の研究では近傍探索と粒子群最適化法による高速処理アルゴリズムの改良を行った。3)活動基準原価計算手法の適用方法の開発活動基準原価計算とはハーバードビジネススクールで発表された新しい原価計算手法で、その特徴として、付加価値活動と非付加価値活動を明確にすることができ、そこからコスト概念を引き出せる点にある。平成18年度の研究では、このアイディアを応用し、シミュレーションソフトArenaによって得られた時間を派遣要員人件費からコストに置き換えることで、コストを明確にできる手法を開発した。4)使い易いインタフェースの構築平成19年度の研究では可能な限り短時間でシミュレートでき、かつ使い勝手の良い対話型インタフェースをJAVA言語を用いて構築した。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Proceedings of the 19th International Conference on Production Research July 29-August 2,Valparaiso, Chile
ページ: 12-Session Mo2.5: Performance Measurement
Proceedings of International Conference on Advances in Production Management Systems September 17-19,Linkoping, Sweden
ページ: 273-280