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2008 年度 実績報告書

地震動パラドックス解明のための最適震源モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18710151
研究機関東京大学

研究代表者

三宅 弘恵  東京大学, 地震研究所, 助教 (90401265)

キーワードアスペリティ / スケーリング / 強震動予測レシピ / 地震動 / 断層 / 震源 / 地表断層地震 / 地中断層地震
研究概要

本研究課題では,地表断層地震と地中断層地震の震源近傍の地震動強さが周期1秒付近で逆転する地震動パラドックスについて,震源サイドの動力学的な原因を定量的に明らかにすることを目的としている.そして,地震動パラドックスが再現可能な震源のモデル化手法を構築し,断層パラメータの物理的な上限を明らかにすることによって,地震動の上限値について考察する.
最終年度は,2007年新潟県中越沖地震の極めて大きな地震動の成因を考察するため,経験的グリーン関数法による広帯域強震動シミュレーションを行い,震源インバージョン結果や断層面に関する議論と共に論文にまとめた(Miyake et al., 2010). 2007年新潟県中越沖地震の応力降下量は,内陸地殻内地震の平均値よりも大きく,地中断層地震の特徴が見られた.さらに,2008年中国・四川地震,2008年岩手・宮城内陸地震などの内陸地殻内地震において,地震動パラドックスが成り立つかどうか検討した.
また,内陸地殻内地震の震源モデルの平均像を構築する手法である,強震動予測レシピに関する論文をまとめた(Irikura and Miyake, 2010).本研究課題で提案した地表断層地震と地中断層地震の震源のモデル化は,この平均像からの偏差として表現される.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Source fault of the 2007 Chuetsu-oki, Japan, earthquake2010

    • 著者名/発表者名
      Miyake, H., K.Koketsu, K.Hikima, M.Shinohara, T.Kanazawa
    • 雑誌名

      Bull.Seismol.Soc.Am. 100

      ページ: 384-391

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Recipe for predicting strong ground motion from crustal earthquake scenarios2010

    • 著者名/発表者名
      Irikura, K., H.Miyake
    • 雑誌名

      Pure Appl.Geophys. 167

      ページ: doi : 10.1007/s00024-010-0150-9

    • 査読あり
  • [学会発表] 2008年岩手・宮城内陸地震の臨時強震観測と上盤効果の検討2009

    • 著者名/発表者名
      三宅弘恵・木村武志・塚越大・纐纈一起
    • 学会等名
      京都大学防災研究所研究集会「近年の大地震の特徴と構造物の耐震性に関する研究集会」
    • 発表場所
      キャンパスプラザ京都
    • 年月日
      2009-01-21

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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