作物のアンチエイジングを指向した老化機構に関する研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18710177
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物分子科学
• 研究機関: 弘前大学
• 研究代表者: 高田 晃 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (10332701)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: ダイズ / 一回結実性老化 / シナージスト / ジャスモン酸 / アブシジン酸

研究概要

ダイズは開花結実後、急激な個体老化を起こす(一回結実性老化)。申請者らは老化物質アブシジン酸の活性を増強させるシナージスト(ジャスモン酸と12-ヒドロキシジャスモン酸)を単離した。ダイズの生長に伴う両シナージストの変動を調べた結果、後者はダイズの老化開始時期に一過的に増加し、前者の量は生育期間を通じて変動しなかった。よって、12-ヒドロキシジャスモン酸がダイズの老化開始のシグナルである可能性が示された。このシナジー効果はダイズ植物体へ散布実験においても確認することができた。

研究成果

• [雑誌論文] Four analogues of spiroleptosphol isolated from (2009)
  • 著者名/発表者名: Murakami, T., Tsushima, T., Takada, N., Tanaka, K., Nihei, K., Miura, T., Hashimoto, M.
  • 雑誌名: Leptosphaeria doliolum. Bioorg. Med. Chem. 17 ページ: 492-495
  • 査読あり
• [雑誌論文] Biosynthetic studies of spiroleptosphol. (2009)
  • 著者名/発表者名: Mukrakami, T., Takada, N., Hashimoto, M.
  • 雑誌名: Bioorg. Med. Chem. Lett. 19 ページ: 1122-1125
  • 査読あり
• [雑誌論文] Syntheses of Lambertellols and Their Stable Analogues; Investigation of the Real Active Species in the Mycoparasitism by Lambertella Species. (2008)
  • 著者名/発表者名: Nomiya, M., Murakami, T., Takada, N., Okuno, T., Harada, Y., Hashimoto, M.
  • 雑誌名: J. Org. Chem. 73 ページ: 5039-5047
  • 査読あり
• [雑誌論文] Rdc-enhanced NMR spectroscopy in structureelucidation of natural products/small molecules : Sucro-neolambertellin as a testcase. Angew (2008)
  • 著者名/発表者名: Schuetz, A., Murakami, T., Takada, N., Junker, J., Hashimoto, M., Griesinger, C.
  • 雑誌名: Angew. Chem. Int. Ed. 47 ページ: 2032-2034
  • 査読あり
• [雑誌論文] An antifungal compound involved in symbiotic germination of Cypripedium macranthos var. rebunense (Orchidaceae). (2007)
  • 著者名/発表者名: Shimura, H., Matsuura, M., Takada, N., Koda、Y.
  • 雑誌名: Phytochemistry 68 ページ: 1442-1447
  • 査読あり
• [雑誌論文] ランと菌の生存を賭けた闘争 レブンアツモリソウの共生発芽実験から見た「共生」の実体. (2006)
  • 著者名/発表者名: 志村華子, 高田 晃, 幸田泰則
  • 雑誌名: 化学と生物 44 ページ: 261-264
• [学会発表] Stereochemistry of Fungal Metabolites. (2009)
  • 著者名/発表者名: Tayone, W. C., Shindo, S., Tanaka, K., Hashimoto, M., Takada, N.
  • 学会等名: 日本農芸化学会2009度大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20090327-29
• [学会発表] メチインのイモグサレセンチュウ誘引活性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高田晃、須藤彩、山下一夫、山崎賀久、橋本勝
  • 学会等名: 日本農芸化学会2009度大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20090327-29
• [学会発表] ジャスモン酸を基盤とした抽だい抑制剤開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山崎絵麻、脇田枝里子、橋本勝、幸田泰則、高田晃
  • 学会等名: 日本農芸化学会2009度大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20090327-29
• [学会発表] ダイズさやに含まれる老化促進因子 (2008)
  • 著者名/発表者名: 阿部美穂子、松野純子、橋本勝、幸田泰則、高田晃
  • 学会等名: 植物化学調節学会第43回大会
  • 発表場所: 筑波
  • 年月日: 20081029-30
• [学会発表] ジャスモン酸誘導体の抽だい抑制効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 脇田枝里子、山崎絵麻、阿部美穂子、橋本勝、幸田泰則、高田晃
  • 学会等名: 植物化学調節学会第43回大会
  • 発表場所: 筑波
  • 年月日: 20081029-30
• [学会発表] Spiroleptosphol の単離と構造決定 (2008)
  • 著者名/発表者名: 村上貴宣、対馬太郎、高田晃、田中和明、橋本勝
  • 学会等名: 第50回天然有機化合物討論会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20080930-1002
• [学会発表] Jasmonates accelerate senescence induced by abscisic acid (2008)
  • 著者名/発表者名: Takada, N., Abe, M., Matsuno, S., Hashimoto, M., Koda, Y.
  • 学会等名: IUPAC ICOB-6 & ISCNP-26
  • 発表場所: Canada
  • 年月日: 20080713-18
• [学会発表] 新規二量体テトラヒドロアントラキノン alterporriol F, Gの構造 (2008)
  • 著者名/発表者名: 橋本勝、対馬太郎、村上貴宣、田中和明、高田晃、根平達夫
  • 学会等名: 日本農芸化学会東北支部第143大会
  • 発表場所: 弘前
  • 年月日: 2008-10-11
• [学会発表] Glonium sp. (Hysteriales, Ascomycota)から単離した光学活性Sydonic acid (2008)
  • 著者名/発表者名: 工藤慎士、宮西淳介、村上貴宣、高田晃、橋本勝
  • 学会等名: 日本農芸化学会東北支部第143大会
  • 発表場所: 弘前
  • 年月日: 2008-10-11
• [学会発表] ジャスモン酸類の新しい生理活性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 阿部美穂子、松野純子、橋本勝、幸田泰則、高田晃
  • 学会等名: 日本農芸化学会東北支部第143大会
  • 発表場所: 弘前
  • 年月日: 2008-10-11
• [学会発表] ニンニクに含まれるイモグサレセンチュウ誘引物質に関する研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 須藤彩、山下一夫、山崎賀久、橋本勝、高田晃
  • 学会等名: 日本農芸化学会東北支部第143大会
  • 発表場所: 弘前
  • 年月日: 2008-10-11
• [学会発表] ジャスモン酸はアブシジン酸の老化促進活性を高める (2007)
  • 著者名/発表者名: 阿部美穂子、松野純子、橋本勝、高田晃、幸田泰則
  • 学会等名: 植物化学調節学会第42回大会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 20071029-30
• [学会発表] リンゴ果実上におけるマイコパラサイト現象解明研究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 村上貴宣、野宮正浩、高田晃、奥野智旦、原田幸雄、橋本勝
  • 学会等名: 第49回天然有機化合物討論会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20070919-21
• [学会発表] The Role of Jasmonic Acid in Monocarpic Senescenec in Soybean. (2007)
  • 著者名/発表者名: Takada, N., Matsuno, J., Abe, M., Hashimoto,M., Koda, Y.
  • 学会等名: 19^<th> IPGSA Meeting
  • 発表場所: Mexico
  • 年月日: 20070721-25
• [学会発表] Sucro-neolambertellinの糖部分の絶対立体化学について (2007)
  • 著者名/発表者名: 村上貴宣、高田晃、C. Griesinger、奥野智旦、橋本勝
  • 学会等名: 日本農芸化学会東北支部第142回大会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2007-11-10
• [学会発表] 記憶改善薬を目指したACE阻害物質の探索 (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中将之、石戸谷歩、竹本成孝、村上貴宣、橋本勝、高田晃、早狩誠
  • 学会等名: 日本農芸化学会東北支部第142回大会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2007-11-10
• [図書] 第1章第7節緩衝液および第7章第1節生体分子の抽出、細胞生物学実験法, 野村港二編 (2007)
  • 著者名/発表者名: 高田晃
  • 総ページ数: 21-22, 100-103
  • 出版者: 朝倉書店
• [備考] ホームページ
  • URL: http://nature.cc.hirosaki-u.ac.jp/lab/2/biochem/takada/home.html
• [産業財産権] ホウレンソウの簡易抽だい耐性判定法 (2008)
  • 発明者名: 高田晃、石戸谷歩、幸田泰則、吉田祐子
  • 権利者名: 国立大学法人弘前大学
  • 産業財産権番号: 特許, 特願2008-181773
  • 出願年月日: 2008-07-11
• [産業財産権] イモグサレセンチュウ誘引剤およびイモグサレセンチュウ駆除方法 (2008)
  • 発明者名: 高田晃、橋本勝、山下一夫、山崎賀久
  • 権利者名: 国立大学弘前大学、青森県
  • 産業財産権番号: 特許, 特願2008-273959
  • 出願年月日: 2008-11-13