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2006 年度 実績報告書

パプアニューギニア西部州における商業的森林伐採の現状とその影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18710207
研究機関千葉大学

研究代表者

小谷 真吾  千葉大学, 文学部, 助教授 (90375600)

キーワードパプアニューギニア / 商業的森林伐採 / 西部州 / カムシ / ポートモレスビー / Camp56 / 福建省 / ランドオーナー
研究概要

4月〜7月:主に、パプアニューギニア(以下PNGと略)における商業的森林伐採の現状に関する資料の収集。
8月〜10月:主に、PNGの首都ポートモレスビー、西部州カムシ、及びバリモにおける予備調査。統計資料、文書資料の収集とインフォーマントの選定。
11月〜3月:主に、現地調査によって得た資料の分析。
本研究は、PNG西部州において展開されている商業的森林伐採の具体的事業内容及び、環境に対するインパクトを明らかにするとともに、商業的森林伐採に関わる多様なアクターの日常と言説を明らかにすることを目的としている。平成18年度は、主に基礎的な資料、情報の収集を目指していたが、資料の収集に関しては概ね当初の目的を達成できた。一方、予備調査に関しては、現地交通機関におけるトラブルにより、主たる目的地の一つであるカムシに1日しか滞在できなかった。それ故、カムシ、及び首都ポートモレスビーにおけるインフォーマントの確保と情報の収集は当初の目的を達成することができなかった。また2月から3月に予定していた現地調査は資金不足のため実施が不可能になった。以上のような状況から、また本年度は3年計画の中で準備的作業に当てる年度であったため、論文あるいは学会発表の形で研究発表は行なわなかった。
資料の収集、及び予備調査によって明らかになったことは以下の通りである。
1.西部州における商業的森林伐採はその領域を広げながら継続されている。
2.その拡張はカムシ北部に新たに建設された"Camp56"を中心に行なわれている。
3.従業員は主に周辺領域からの出稼ぎと、中国福建省からの移住労働者である。
4.伐採地域の住民は、主にランドオーナーとして収入を得、カムシの居住区に集住している。
5.西部州において生産された木材の主な輸出先は日本であり、双日コーポレーションが売買の仲介をしている。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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