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2008 年度 実績報告書

現代上座部仏教比丘尼復興運動-スリランカ、タイ、東南アジア諸国の国際的連携

研究課題

研究課題/領域番号 18710213
研究機関神戸大学

研究代表者

伊藤 友美  神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (40337746)

キーワード上座部仏教 / 比丘尼 / 尼僧 / タイ / スリランカ / モンゴル仏教復興
研究概要

本年度には、主として5つの研究活動を行った。まず、平成20年2月と5月に、京都大学と上智大学で開催された東南アジア研究者を主たる対象とした研究会・講演会で、タイ・スリランカ上座部仏教における比丘尼サンガ複興について、研究発表・講演を行った。第2に7月初旬、モンゴル国ウランバートル市で開催された第10回サキャディーター国際女性仏教徒会議に参加し、上座部仏教の比丘尼サンガ復興における受戒の正当性の問題について、研究成果報告を行った。その際、会議開催国であるモンゴル国の尼僧や一般女性仏教徒と接する機会を得、チベット仏教の系譜に属するモンゴルの尼僧たちも、出家者としての地位を巡って、上座部仏教の尼僧たちの経験に類似した経験を有することを知った。それ故、今年度第3の研究活動として、モンゴルの仏教復興と尼僧に関する論考を執筆し、学内の紀要に掲載した。第4の研究活動として、タイ上座部仏教における比丘尼サンガ復興に関して、日本語の論文を執筆し、東南アジア学会の学会誌『東南アジア歴史と文化』に投稿した。この原稿は、掲載可とされ、平成21年5月判行予定である。第5の研究活動として、平成21年3月にインド・サールナートに出張し、現代上座部仏教における比丘尼サンガ復興の先駆けとなった1996年比丘尼受戒式に関して、受戒式を開催したマハーボーディー協会の高僧および当時受戒したスリランカ人比丘尼に対し、聞き取り調査を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] モンゴル国における仏教復興と尼僧-バクラ・リンポチェの役割と伝統の再移植-2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤友美
    • 雑誌名

      国際文化学研究 31

      ページ: 63-110

  • [雑誌論文] チベット仏教におけるジェンダー間の平等を求めて-ダライ・ラマ、西洋人比丘尼、国際サンガと研究者-2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤友美
    • 雑誌名

      宗教と社会 14

      ページ: 87-105

    • 査読あり
  • [学会発表] Questions of Ordination Legitimacy for the newly ordained : Theravada bhikkhuni in Thailand2008

    • 著者名/発表者名
      Tomomi Ito
    • 学会等名
      10th Sakyadhita International Conference on Buddhist Women
    • 発表場所
      モンゴル国ウランバートル市ホテル・モンゴリア
    • 年月日
      2008-07-01
  • [学会発表] 上座仏教と尼僧 : タイ・スリランカの比丘尼復興2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤友美
    • 学会等名
      公開講演会「旅するアジア」
    • 発表場所
      上智大学アジア文化研究所
    • 年月日
      2008-05-16

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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