• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

周縁世界におけるキリスト教の展開--マレーシア先住民オラン・アスリの事例から

研究課題

研究課題/領域番号 18710218
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

信田 敏宏  国立民族学博物館, 研究戦略センター, 准教授 (70336501)

キーワードマレーシア / キリスト教 / 民族誌 / 文化人類学 / 地域研究
研究概要

文献研究については、あまり進展しなかった。なぜなら、マレーシアにおけるキリスト教の歴史的展開に関する文献や資料は限定されており、先住民オラン・アスリに対するキリスト教宣教についての文献はかなり数が限られているからである。新たな文献の発見があまりなく、この分野での文献研究の進展は芳しくなかった。しかし、本年度の終わりになってようやく、アジアにおける福音派キリスト教の最近の動きが書かれた論文集を入手することができた。シリーズ化されたその論文集は、アジアばかりでなく、アフリカ、ラテン・アメリカにおける福音派キリスト教の動きについても書かれている。今後の展望としては、分析枠組みをマレーシア地域に限定せず、キリスト教のグローバルな動きの中にマレーシアのキリスト教の動きを位置づけ、マクロな視点から考察および分析していく必要を感じている。
現地調査では、マレーシアの首都クアラ・ルンプールにおいて開催された現地NGOによる先住民の集会に参加し、マレーシア全体の先住民の現状を把握することができた。先住民運動とキリスト教の関係は、国教をイスラームとするマレーシアではグローバルな視点で考察するに値する現象であるとの認識を強く持った。フィールド調査の拠点としているマレー半島南部のヌグリ・スンビラン州のオラン・アスリ集落には、現地のキリスト教宣教師だけでなく、日本や韓国からも宣教師が訪問していることを村びとから聞くことができたが、具体的な活動までは把握しきれなかった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (1件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 民族消滅の可能性を考える--マレーシア先住民の未来2009

    • 著者名/発表者名
      信田敏宏
    • 学会等名
      シンポジウム「現代社会と人類学者--アジア太平洋のフィールドから」
    • 発表場所
      兵庫県神戸大学
    • 年月日
      2009-02-15
  • [図書] Living on the Periphery : Development and Islamization amon g the Orang Asli in Malaysia2009

    • 著者名/発表者名
      信田敏宏(単著)
    • 総ページ数
      400
    • 出版者
      Center for Orang Asli Concerns
  • [図書] 東南アジア・南アジア開発の人類学2009

    • 著者名/発表者名
      信田敏宏・真崎克彦(編著)
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      明石書店
  • [図書] Urbanization and Formation of Ethnicity in Southeast Asia2009

    • 著者名/発表者名
      合田濤(編), 信田敏宏(共著)
    • 総ページ数
      330
    • 出版者
      New Day Publishers
  • [備考] 国立民族学博物館ホームページ

    • URL

      http://www-minpaku.ac.jp/research/sr/18710218.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi