研究課題
若手研究(B)
我々人間存在にとっての自己が、個的なものであるとともに自己を取り巻く環境へと開かれたものであることを、自我と身体の両面から明らかにした。ベルクソンの自我論と身体論を検証することによって、個人の自我と、自我を超越する普遍的かつ宇宙的な生の流れを「大文字の自我」と「小文字の自我」と名づけ、さらにベルクソンが指摘する「大身体」を、「小身体」の持つ機能ではなく、宇宙へと拡がる身体そのものの拡大として位置づけた。